21.プロデューサー ページ22
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「…2人とも、次で乗り換えだからねぇ。」
「ええ〜、また乗り換え？電車は満員だし最悪なんだけど。」
「仕方ないでしょぉ？そんなこと言うなら電車から振り落とすけど。」
「わあ、セッちゃん怖ぁい〜♪」
夏休みとはいえ平日の朝なので、電車内はかなり混んでいた。
何とか確保したつり革を離さないように握り直す。
疲れた疲れたと言う割にふざける元気があるくまくん。睨み付けてやるけど、大きく欠伸をする彼には全く効かないみたいだった。
「ちょっと、あんたも聞いてんの？」
『…あ、ああ…はい。』
ドア脇に寄りかかっている彼女の肩を叩くと、はっとしたようにようやくこちらを見た。
さっきからどこか一点を見てはそわそわしていて、俺達が話しかけても反応が鈍かった。人混みで酔ったのだろうか。
「具合でも悪いの？」
『…いや、私じゃなくて…あっ！』
彼女が声を上げたと思えば、大きな荷物を持った女子高生がふらりとこちらへ倒れこんできた。
すかさず彼女が女子高生を抱き抱える。
それと同時に女子高生の手から荷物が足元に落ちたので、咄嗟に拾った。
女子高生のいた位置は俺からは死角で見えなかったけど、距離はそんなに遠くはなかった。
『わちゃ〜、やっぱり声かければ良かった…』
彼女の呟きを聞いて、さっきから彼女が上の空だった理由が分かった。
目の前の女子高生が具合悪そうなの、気づいてたんだ。
「大丈夫ですか？」と彼女が訊ねると、ゆっくりと女子高生が顔を上げた。
「…あんず!?」
「わ、ほんとだあんずじゃん。」
『は？あんず？だれ。』
こいつが抱えていた女子高生は、明らかに俺達の知っているプロデューサーだった。
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とお(プロフ) - わあぁあぁ好きです…！更新待ってます！ (2022年2月16日 21時) (
レス) id: 89d53c4d30 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 悠希さん» なんと嬉しいお言葉を…！ありがとうございます(;_;) (2021年11月26日 12時) (レス) id: e457bdd78b (このIDを非表示/違反報告)
悠希(プロフ) - やばい瀬名泉がちゃんと瀬名泉してる…！(語彙力) (2021年11月20日 17時) (レス) @page39 id: afd5f610df (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - わー！有難いお言葉をありがとうございます…！めちゃくちゃ嬉しいです頑張ります;; (2021年10月26日 23時) (レス) id: e457bdd78b (このIDを非表示/違反報告)
じゃがいも - うわわわ………!!! 瀬名泉ならこういうこと本当にやりそうで面白いし、恋心に気付く瀬名泉さんの描き方がすごく好きです！応援してます！ (2021年9月6日 6時) (レス) id: 62f4ed090e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2020年3月4日 22時
