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9. ページ11

泣きながら芳村さんとあんていくに戻った

でも、まだ涙が止まらなくて。

その日は泣き疲れて眠った



〜次の日〜
起きたら芳村さんがベットの脇で本を読んでた。

昨日のことが本当だってやっと理解できてまた泣いてしまった

芳村さんはその日ずっと傍にいてくれた

でも、何も言えなくて、話せなかった。

なのに、芳村さんは優しくて、暖かくて、私がふとした事で泣いてしまったらすぐに来て、抱きしめてくれた。



そんな芳村さんがいたから、今の私があるんだ。



それからしばらくあんていくで暮らした

母と父を亡くしたショックで笑えない、悲しめない、何の表情もなかった私だけど

だんだん笑えるようになった。

毎日が、また楽しいって思えるようになったんだ!




でもある日、見てしまった、理解してしまった

白いコートに身を包んだ、銀色のアッシュケースを持った人達

その中に、お父さんとお母さんの匂いがあった


お店だと言うことを忘れて

狂った

暴れた

泣き叫んだ

何人死んだ?殺した?

気づいたら周りには人間の死体で埋め尽くされていた

人間の血のむせ返るような匂い

でも、違う、喰種の匂いもあった

お父さんとお母さんの匂いはもう無くて

泣いた

悲しくて?

悔しくて?

自分のやってしまった事に対して?

分からなかった



その後は、しばらく引きこもった

引きこもって2年経った頃に、芳村さんが言い出した

「学校に行かないかい?」

って。

私は無理だと思っていた

けど、董香も行くって言うから行くことにした

それからは必死に勉強した

受かったから、あんていくからだと遠いし一人暮らしを始めた

昔住んでいたあの家で。

_______________________

以上過去編でした!!
次からは普通の話に戻ります!!

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作者名:あさり氏 | 作成日時:2018年8月7日 11時

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