朝日奈家と長女と恋愛事情。

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部屋に招き入れるとニコニコしながら着いてくる。

これだから弟には敵わない…


可愛いんだよ、弟！


つば兄は妹萌え！って叫ぶけど、萌えまではしなかったな、でも弟可愛い。


A ｢なにか飲む？｣


風 ｢姉さんと同じのが良い。｣


部屋の冷蔵庫からペットボトルのお茶を出し、コップに注ぐ。


A ｢新曲聴いたよ！かっこ良かったよ｣


コップを手渡しながら言うと｢ありがとう｣と照れている。


風 ｢姉さんが好きかなと思ってバンドの音源にしてもらったんだよ｣


A ｢良かった！ベースの音が好き。それに風たんも歌うまくなったね｣


風 ｢ありがとう。
僕ドラマの撮影も始まったから、忙しくなりそうだよ｣


どこか誇らしそうな顔で報告してくれる。
風たんも芸能界で揉まれながら成長しているんだろうな…


嬉しくもあり、寂しくもあり。
これはなんかかな兄っぽくなったな、まぁいいか。


風 ｢…この部屋に誰か入れた？｣



A ｢入れてないけど？｣


風 ｢ふーん。｣


A ｢風たんいつまで家にいれるの？｣



風 ｢明日の昼からはまた仕事だよ｣



A ｢そうなんだ。明日の夜にすば兄の誕生日パーティーするらしいから、残念…。｣


この時の私は梓兄さんを部屋に泊めたことをすっかり忘れていた…

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