朝日奈家と長女と恋愛事情。

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A side


今日は苦手な講義だから疲れました…。

早く家に帰って寝たい。

夕飯はなんだろうなー…


ーーーーー

リビングからは絵麻ちゃんの声がする。



｢あんたばかだろ？｣



同時に聞こえたのは聞き慣れた生意気な声…


A ｢風たんか…｣


朝日奈家の十二男が珍しくリビングにいた。


風 ｢A姉さん！お帰り！｣


向かってくる風斗に拳骨を食らわす。
梓兄さん直伝。


風 ｢いったー！なにいきなり？｣


頭を押さえる風斗を横目に絵麻ちゃんの元に行く。


A ｢ごめんね、生意気な弟で。ジュリもごめんね｣


絵 ｢いえ、私は…｣


ジュ ｢全くだ！｣

絵麻ちゃんの頭に乗るジュリはぷんすか怒っていた。


A ｢風たん、こっちおいで。
こんなんだけど私にとっては可愛い弟だから、嫌いにならないでね？｣


風 ｢こんなんって…ところで姉さんは今から何するの？｣


A ｢疲れたから夕飯までお昼寝するつもり。｣


風 ｢えーせっかく姉さんと遊ぼうと思ったのに｣


そう言うとロフトを上がりリビングから出て行った。
安心したのか絵麻ちゃんがふーっと息を吐くのが聞こえた。


A ｢生意気で驚いた？｣


絵 ｢え？えっと、はい。少しだけ｣


A ｢本当は良い子なんだけど芸能界で揉まれたのか、生意気にマセちゃってさ…｣

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