朝日奈家と長女と恋愛事情。

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梓 side


見慣れない天井。

腕の中には眠るA。


ここは…Aの部屋、かな？



頭が痛い…


完璧な二日酔いだね…。


そして記憶もないと来た…参ったな…。



かな兄におやすみを言った所までは覚えている。



僕もAも服は着ているから間違いは起きていないはず。


どうして僕はAと寝ているんだろう。


A ｢ん〜…｣


この状況は喜ぶべきことなんだろうけど…。


もう少しだけAの寝顔を見ていよう。


ーーーーー


ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘ…

ﾊﾟﾁｯ。


目覚ましを止めた、寝起きのAと目が合う。
30分近くAを見ていたようだ…。


A ｢誰かと一緒に寝たの久しぶり…兄さんおはよう｣


冷静な態度に拍子抜けしたけど、起きたAにこうなった経緯を聞いてため息が出た…。


梓 ｢本当にごめん。｣


A ｢酔っていたし、鍵も見付けられなかったから仕方ないよ｣


Aはロードワークに行くらしく、洗面所で着替えをしている。


梓 ｢もし他の兄弟が同じ状況でもAは部屋にいれるの？｣



A ｢え？そうだなぁ…かな兄とつば兄なら居れなんじゃないかな…。｣



梓 ｢…僕だって男だよ…？｣


このまま特別になりたい。
どうしたら僕を見てくれるかな？


ジャージ姿に長い髪を１本に束ねた彼女を見送った後、リビングで部屋の鍵を探した。

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