朝日奈家と長女と恋愛事情。

ー25ー ページ27

Aは昔から梓以上に棗になついていた。


小さい頃から棗の後ろを昴や侑介と一緒に付いて歩いてたよな…。


梓といつも一緒にいたけど、後を追われる棗を羨ましく思ったこともある。



好きだよ。


それは家族としての言葉だってのは分かっている。


抱き締めて抵抗しないのも、俺を家族としてしか見ていないからだろ？



ーーーーー


今は梓が出ているアニメを見ている。
梓の部屋で。
合鍵あるもんね☆
ベッドを背もたれに並んでるよ。



椿 ｢なー。膝枕してくんない？｣


A ｢えー…｣


椿 ｢なら俺が膝枕してあげるから、Aは寝てっ？｣


A ｢どっちも微妙 …ならしてあげる方がいい。ちょっとだけだよ？｣



まさかの回答！いいのかよ！？


A ｢…？｣


椿 ｢あっあーわりぃ。では失礼しまーす｣



Aの太もも柔らけー☆
めっちゃ気持ちいい。


A ｢髪触ってもいい？｣


椿 ｢え？ああ、いいよ。｣


A ｢柔らかいんだね。
こんなに染めて将来大丈夫かな…｣



あれ？頭皮の心配？琉生にも言われてたけど、俺、将来はげたらどうしよ…


軽く寝返りを打つと、微かにAがビクッと揺れた。

またごろりと仰向けになると、覗き込むようにこちらを、見るAと目が合う。


A ｢…あまり動かれると、髪ふさふさしてくすぐったい…///｣



ヤベー！A赤くなってる…
そう言う顔反則だ…。

抑えろ、抑えろ俺…
事を起こすにしても、ここは梓の部屋だしな…。

邪念を祓い再びテレビに顔を向けた。

ー26ー→←ー作者よりー

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