# Prolog side A ページ2
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「 あのっ …!
1週間だけ 、ここに置いていただけませんか … ?」
そう 言って 金髪蒼眼の少女は 深々と頭を下げた 。
俺達の目の前で頭を下げる彼女は 何を隠そう 、
俺達が今まさに働く “ Florence ” を経営する
Aグループの令嬢である 。
こんなことになったのは 約30分前にさかのぼる 。
彼女が この店に来る 30分前 、午後3時 、
俺と坂田は うらたさん と まふくん と交代して 休憩をとっていた 。
「 いや 〜 今日も 大繁盛やな 」
「 そうだね
おかげで 俺まだお昼食べれてないもん 」
そんな話をしながら 俺と坂田は
お昼と呼ぶには遅すぎる軽食をつまんだ 。
コンコン …
不意に扉をノックする音が聞こえて
俺と坂田は顔を見合わせた 。
ここに来るのは 従業員か清掃の人くらいで 、
ノックをして入ってくるのは珍しい 。
そう思いながら 俺がドアを開けると 、
そこには一瞬目を疑うほどの美少女が立っていた 。
「 えっ 、と …
誰かの 妹さん 、とかかな …?」
自分で言っておきながら そんなわけないだろ 、
と心の中でつっこんだ。
だいたい 、こんな美少女を妹に持ってる人なんて
うちの店にいたら 即 噂になってる 。
「 えっ 、と …
妹とかじゃなくて… 」
案の定 彼女によって 、妹説は否定された 。
でも 、妹じゃなかったら何だ …?
彼女 、とか … いやいや 、それはない 。
「 なになに 、どうしたん 〜 ?」
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作者名:あさひな | 作成日時:2019年2月24日 22時