第６話 ページ8
帰り道。
普通に歩いていると、晃牙がおもむろに立ち止まった。
僕も続けて足を止め、振り返る。
どうした？と聞くと、晃牙は俯いていた顔をあげた。
暗い顔をしている。
僕は歩み寄って抱きしめる。
『・・・ごめん』
聞かなくても判ってはいた。
多分、今までどこに居たんだ、とかなんで姿を消したんだ、とか色々聞きたかったんだと思う。
でもどこか遠慮して、配慮して、聞かないでくれたのかな。
頭を撫でて、もうしないよ。と囁く。
晃牙「約束だからな」
絶対、破るなよ、と僅かに震えた声で念を押される。
頷いて、一度強く抱きしめた後離れる。
名残惜しそうな表情を浮かべた晃牙に、帰ったらもうちょっとぎゅーする？と聞くと、無言でうなずいた。
珍しいな。
普通に甘えてくるし抱き着いてくるけど、僕がこうやって揶揄うように聞いた時は大体断られるのに。
思わず晃牙を見つめる。
晃牙「・・・んだよ」
『んーん。何でもない〜』
不満そうな顔の晃牙の頭をぽん、と撫で、歩き出す。
晃牙はすぐに追いついてきて、横に並んだ。
久しぶりの、二人での帰り道だった。
・・・そもそも会ったのが久しぶりだとか言っちゃ駄目だからね((
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音琥(プロフ) - ありがとうございます！現在、書き溜めをしている状態なので、更新はまだ少し先になってしまうと思いますが...待っていただけるなら、嬉しいです。 (2020年4月30日 20時) (
レス) id: f69eff60c0 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ - 続き楽しみにしてます！ (2020年4月30日 18時) (レス) id: 39f841b1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音琥＠逆先夏目
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時：2019年12月5日 16時
