第31話 続 ページ39
その言葉を聞いた瞬間、色んな想いが僕の中を駆け巡る。
”もう悔いはない”
悔いなんてありまくりだ。だって僕は、今ここに彼らが来てくれて、泣きそうなほど嬉しいんだ。
”君たちが笑っている姿さえみれれば、それでいい”
嘘だ。僕も一緒に、笑いあいたかった。一緒に過ごしたかった。
”望んでいたことを叶えなきゃいけない”
五人が本当に望んでいたこと・・・望んでくれていたことを理解していなかった。
”『五奇人』の復活祭が終了した今、僕が『五奇人』の『King』でいるわけがない”
誤解して、勝手に満足していただけだった。
涙が溢れ出す。
望んでも、良いのかな。
僕が、五人の『King』でいることを。
『・・・っごめん、ごめん・・・・・・』
謝ったって、しょうがないけど。
こんな僕を、まだ王だと言ってくれるのか。
零「おぬし以外に、誰が我輩たちの王になれると言うのじゃ」
零は微笑んで、僕の頭を撫でてくれた。
奏汰「なまえをひらがなでがいたから、たのしかったんですよ〜」
奏汰はそう言って、またいっしょにぷかぷかしてください・・・、と笑った。
夏目「・・・Aにいさんが居ないとボク達は・・・」
夏目は泣きながら、ボク達は、幸せにはなれなイ。と言ってくれた。
宗「・・・Aが居ない『奇人』の集まりなんて、求めていないのだよ」
宗は少し頬を赤くしながら、そういって柔らかく微笑んだ。
渉「また、私達と一緒に・・・学院生活を過ごしましょう」
渉はさらに強く抱きしめてきて、私はAが好きなんです・・・。と僕の耳元で囁いた。
・・・涙が止まらない。
僕は渉を抱きしめ返しながら、さらに泣いた。
ありがとう。
ようやく落ち着いて、そういったとき。
五人は、微笑んで頷いた。
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作者名:音琥@逆先夏目 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時:2019年11月4日 17時