第7話 ページ12
ついに迎えた『S1』。
準備は万端だ。
『紅月』程度のユニットであれば、今の彼らなら簡単にとはいかないだろうが打ち破れるだろう。
ただ、『こうてい』さんが戻ってくるのが気がかりだ。
そろそろ、退院するだろう。
れいは、奇襲をかけ『Trickstar』最後の後押しをするようだ。
『・・・・・・』
ぼくもかつてはれい達と共に『奇人』と呼ばれた。
・・・だけどなぜか、『こうてい』さんはぼくだけは堕とさなかった。倒してくれなかった。
ぼく達六人を悪の権化として死刑場に祀り上げ、駆逐していた彼。
なっちゃんは庇った。掠り傷一つつかぬように。
・・・そうして、ぼくとわたるが残った。
『こうてい』さんはぼくを無視してわたるだけをその剣で貫いた。
わかっていながらその剣を避けなかったわたる。ぼくだけ、なぜぼくだけ。
何度そう考えたか。『こうてい』さんの意思はわからない。
『だけど・・・、』
ぼくは今、『こうてい』さんより遥かに勝っている。自他ともに認める事実。
彼はぼくには手を出さないだろう。
なぜかわからないが。
・・・人気があるのがぼくじゃなく、他の誰かだったらどんな手を使ってでも潰していただろうに。
アイドルとしてのぼくに怖いものはない。
だけど、『こうてい』さんがぼくに何もしない理由。
『・・・『つるぎ』をむけておきながらぼくをさしころさなかったりゆうが、』
__わからないのがとても怖い。
考え事をしていたとき、耳に入ったなずなの声。
『Trickstar』は『紅月』に勝利していた。・・・『こうてい』さんが視界に入った。
だけど不思議と先ほどより、恐怖心は薄れていた。
綺羅星達を見ると、過去が馬鹿みたいに思える。
愚直な彼らが、この学院をどう変えるのか。見ていたいと思った。
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ましゅまろ - ありがとうございます!待ってます! (2019年10月28日 18時) (レス) id: 10a761cc03 (このIDを非表示/違反報告)
音琥(プロフ) - ましゅまろさん» コメントありがとうございます!夢ノ先学院のキャラクター(生徒)のお兄さんは全員書くつもりなので待っていてください〜〜〜 (2019年10月27日 19時) (レス) id: f69eff60c0 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - お兄さんシリーズ、いつも見てます!突然ですがリクエストで真緒君お願いします (2019年10月27日 18時) (レス) id: 10a761cc03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音琥@逆先夏目 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時:2019年10月27日 15時