Episode.05 ページ7
飛びつくように抱き着いてきた渉。
よろけもせず受け止めると、彼はふ、と空笑いした。
ああ 、お前まで 。
「そんな顔しないでくれよ。」
綺麗なグラデーションの髪を撫で、ぎゅうっと包み込むように抱き締める。
渉の方が背が高いけども。
自分の言葉で喋るのは苦手だと言っていた渉は、きっと今も心情を上手く言葉にできないのだろう。
だから、態度で。表情で。
「…わかってる。わかってるよ、ごめん。ありがとう。」
静かに苦笑して、抱き寄せた頭を撫でつつそう言えば、回された腕の力が強くなる。
お前らが大変な時に 、傍に居られなくてごめん 。
心配してくれてありがとう 。
進み始めた彼らが、決して�� 怪物 �瓩覆鵑�ではなく、人間である彼らが。
今はどう生活しているのか、気になるところではある。
だが、帰ってきて早々に、そんなことは尋ねるもんじゃない。
「渉。俺、夏目に会いに行きたいんだけど。」
10分経っても、15分経っても離してくれない渉を抱き締め返しながら、呟くようにそう言えば、ぱっと解放される。
それはそれは、失礼しました…☆
と微笑む渉はすっかりいつも通りで、安堵すると共にその頭をわしゃわしゃ乱雑に撫でる。
「これからは一緒に居るんだから、別れを惜しむ必要はねえよ。」
そう笑みを残して、歩き出した後振り返らずにひらひらと手を揺らす。
学院生活とか、半年前の失踪する頃の記憶しかないからろくでもないものだと思ってるけど。
五奇人の仇の『fine』が起こした改革で、どう変わってるんだか。
缶ビールとかがそこら中に転がってるのが普通だったからな。そういう意味では昔よりはましらしい。
「(あの�� 革命 �瓩鷲�要不可欠だった。)」
──けれど、決して�� 正しかった �瓩箸六廚錣覆ぁ�
人間は賢い。誰も傷つかない物語を創り上げることができるはずなんだ。
最大多数の最大幸福？
多少の犠牲は仕方ない？
そう。…そうか。
それなら、その怪物を殺すことができる者もまた�� 怪物 �瓩任△蝓¬任椶気譴襪戮�悪である。
あまりにも重い、負の連鎖を作り上げるだけだった。
それなら今の『fine』は悪として学院に君臨し、新たな芽が再び悪を背負って怪物となり討伐するのか？
「全くもって
吐き捨てるようにその言葉を呟く頃には、目的の資料室が見えてきていた。
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ヨルノウミ(プロフ) - 初めまして､ヨルノウミです｡五奇人の盟友。ｽｺﾞｰｸ面白かったです✨続きが読みたいです❗ (11月19日 18時) (
レス) id: 4f52f8d1d4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃猫(プロフ) - 音琥さん» ありがとうございます。急にいってしまってごめんなさい。これからも作品楽しみにしています (2022年5月9日 0時) (レス) id: 84f0a46658 (このIDを非表示/違反報告)
音琥(プロフ) - 瑠璃猫さん» コメントありがとうございます。 ですが 、今の所 他作者様とのコラボは考えていないので、申し訳ございません。 (2022年5月9日 0時) (レス) id: 7a4629e98d (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃猫(プロフ) - 初めまして。瑠璃猫と申します。合作しませんか？ (2022年5月8日 23時) (レス) id: 84f0a46658 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 初めまして！リザと申します！お話しとても良かったです‼応援しています！ (2021年11月16日 9時) (レス) id: fc7096c073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音琥
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時：2021年11月15日 16時
