【ツイステ】モブがモブと名乗っているのに何故か有名になる話

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今日は、ハーツラビュル寮の伝統の”なんでもない日”のパーティらしい。
モブ山が厭々ながらに参加しにいった。
確かに敵が五人も居るパーティとか人生詰んでて可哀そうだ。

……と、いう訳で俺達もモブ山のガヤのためにハーツラビュル寮に来た。





『よっモブ山。骨拾いに来たぜ』




「それは気が早いぞA。せめて、燃やしてからにしないと」





まだ始まってないらしく、暇そうにしていたモブ山の近くに行っては声をかける。
俺と山田でそんな会話をしていると、鈴木が「まだ死んでないけどね!? …あっ、でも死亡間近か」と話に入ってきた。

静かに聞いていたモブ山は、どこか気の抜けたような感じで笑っていた。


よく規律通りに生活なんてできるよな。
俺自由に暮らしたい。





「我らがリーダー！ 赤き支配者！
　 リドル寮長のおなーりー！」





その時だった、そんな声が響いたのは。
”リドル寮長、バンザーイ！”と続ける寮生たち。
モブ山はバレないように口パクしてサボっていた。


敵その一は、満足そうに




「うん。庭の薔薇は赤く、テーブルクロスは白。完璧な『なんでもない日』だ。」




と頷いた。
どうやら、これでパーティが始まるらしい。

寮長ってのはすごいねー、こんなに崇められるのか。
俺だったら居心地悪くて役割投げるわ。
誰かやってください〜って。





『鼻にジャムなんて塗ったらピエロっぽくなるんじゃね？』





「それイチゴジャムだろ？確かに。ファンデーションだっけ？塗ったら余計に」





寮長さん(敵)の言葉を拾い、そんなことを話しているとモブ山が人数分のティーカップを運んで来てくれた。
なんとも気の利く奴である。
気が付くと、周り..否、会場に居るみんながカップを持っており、敵その一が乾杯の合図を出そうとしているところだった。

そして、視界の端に問題児たちと敵その三(ケイト・ダイヤモンドだっけ？)の姿が入ってくる。

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