97話 ページ48
｢それで、君たち二人の方はどうしたんだい？｣
｢ええ、私、ちゃんと戻れたわ。私、ロンの意識を回復させて……ちょっと手間がかかったけど……そしてダンブルドアに連絡するために、二人でふくろう小屋に行ったら、玄関ホールで本人と出会ったの……。ダンブルドアはもう知っていたわ……
《ハリーはもう追いかけて行ってしまったんだね》とそれだけ言うと、矢のように四階にかけて行ったわ｣
｢ダンブルドアは君がこんなことをするように仕向けたんだろうか？だって君のお父さんのマントを送ったりして｣とロンが言った。
｢もしも……｣
ハーマイオニーがカッとなって言った。
｢もしも、そんなことをしたんだったら……言わせてもらうわ……酷いじゃない。ハリーは殺されてたのかもしれないのよ｣
｢ううん、そうじゃないさ｣ハリーが言った。
｢ダンブルドアって、おかしな人なんだ。多分、僕にチャンスを与えたいって気持ちがあったんだと思う。あの人はここで何が起きているか、ほとんど全て知ってるんだと思う。
僕たちがやろうとしていたことを、相当知っていたんじゃないのかな。僕たちを止めないで、むしろ僕たちの役に立つよう、必要なことだけを教えてくれたんだ。鏡の仕組みが分かるように仕向けてくれたのも偶然じゃなかったんだ。
僕にそのつもりがあるのなら、ヴォルデモートと対決する権利があるって、あの人はそう考えていたような気がする……｣
｢あぁ、ダンブルドアってまったく変わってるよな｣
ロンが誇らしげに言った。
｢Aの話もなかなか面白かったわよ？A、ハリーに話してあげなさいよ｣
ハーマイオニーがAに話を振った。ずっと黙って皆の話を聞いていたAは驚いた。
｢何かあったの？｣ハリーが興味津々に聞いた。
『えぇ、この後に話すの？本当に大したことじゃないのよ？ほら、ロンがドラコをどこにも行かせないように留めとけって言ったから……』
あの夜の話をすると、場の緊張がようやく解れた。ハリーにドラコがスリザリン一の秀才に手も足も出なかったことを話すと、ハリーは愉快そうに笑ってくれた。
｢それにしても、【ニンバス 2001】をプレゼントなんて……僕も君にチェスで勝ったら買ってくれるかい？｣ロンがふざけて言った。
『マクゴナガル先生のチェスに勝った貴方に私が勝てるわけがないでしょう！』
四人は笑った。とにかく皆が無事でよかった、心からそう思った。
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
