95話 *3/15 更新 ページ46
翌日、目を覚ましたのは昼を過ぎた頃だった。目覚めている生徒もいたが、夜遅くまで戦っていた猛者たちの中には眠っている者が多かった。
Aは目を覚ましてすぐにローブに着替え急いで談話室を飛び出した。飛び出した後で、どこに行けばいいのか分からないことに気が付いた。お腹がぐるりと鳴った。
ひとまず、大広間に行こう。もしかすると、そこでハリー達に会えるかもしれない。ふと、最悪の想定が頭の中をよぎった。Aは頭を振りその考えを頭の隅に追いやると、走って大広間に向かった。
グリフィンドールのテーブルには何十人もの生徒が集まっていたが、その中に三人の姿は見られなかった。頭の隅に追いやった最悪な考えが再び戻ってきた。思わず涙が浮かんだ、その時だった。
｢A！｣
振り向くとそこにはハーマイオニーと頭を包帯でぐるぐる巻きにされたロンの姿があった。
Aは思わず人目もはばからず二人に抱きついた。
『ロン、ハーマイオニー！無事だったのね、本当に良かった！』
｢おかしいな、僕の姿をよく見ろよ、どう考えたって無事じゃないだろう！｣
ロンが言った。いつもの減らず口が凍りついたAの心を溶かしていった。
｢‘’無事に生きてて良かった”ってことでしょ？A、心配をかけて本当にごめんなさいね｣
｢ああ、周りのことを忘れる程心配してくれてすごく嬉しいけど、君、後ですごく面倒なことになるぜ｣
ロンの言葉にハッと気がついた。周りの生徒が驚いたような顔でこちらを見つめていた。スリザリンのテーブルに目をやるとパンジーが呆れ返っているのが目に入った。
Aは急いでロンとハーマイオニーから離れた。
『場所を変えましょう！』三人は大広間を出て。誰もいない廊下のへりに腰掛けた。
『ねえ、聞いていいのか分からないんだけれど……ハリーはどこ？……まさか、無事よね？』
ロンとハーマイオニーは顔を見合せ、微妙な表情を浮かべた。
｢あれは、無事と言っていいのか分からないわね。でも、命に別状はないわ！安心してね｣
ハーマイオニーの言葉にひとまず安堵した。
『ハリーはどこにいるの？』
｢医務室だ。多分、当分目を覚まさないと思うな。ダンブルドアが言ってたんだけどあともう少し助けるのが遅かったら死んでたかもしれないって…｣
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
