82話 ページ33
『でももし、スネイプが石を守る側にいるならほかの先生がどんなやり方で守ろうとしたかは全部分かってるのかも＿＿クィレルの呪文とフラッフィーを出し抜く方法以外は。』
三人は大きく頷いた。どうやらもう既に考えついていたようだ。
｢さすがAだわ。ハグリッドに聞いたけど、フラッフィーを大人しくする方法はハグリッドとダンブルドア以外は誰一人として知らないらしいわ。｣
『良かった、それなら安心ね。』
｢そうそう。｣ロンが切り出した。
｢関係ないんだけどさ、ハグリッドがドラゴンの卵を持ってたんだ。なんでも賭けで勝ったらしいぜ。｣
『ドラゴンの卵！？』
｢たしか、ノルウェー･リッジバッグ種だって言ってたな。｣
あいにく、ドラゴンには詳しくなかったので、そのノルウェーなんたらがどんなドラゴンなのかは分からなかったが、なんだか危険そうだ。その日の収穫はそれだけだった。
それからまた何週間かが経ち、ハリーたちからハグリッドのドラゴンが生まれたという報告を聞いた。そしてそれを、ドラコに見られてしまったかもしれないということも。
確かに、休み中のドラコは珍しく機嫌がよかった。いや、細かく言うといつも機嫌はいいのだけど、誰かをからかったり、いじめたりしなかったということだ。
休み中、さすがに怪しくなって1度ドラコになぜそんなに機嫌がいいのかと聞いたことがある。すると、ドラコは気持ち悪いぐらい爽やかな笑顔を浮かべてこう言った。
｢ああAか。喜べ、ポッター達を退学に追いやれるかもしれないぞ。｣
『嘘でしょ？今度は何を手に入れたの？』
｢まあ待て、問題になればいずれ嫌でも知ることになるさ。｣
この時はまたドラコがいつものように見栄を張っているか、何かあったとしても些細なことなのだろうと心配していなかった。今考えるとあれはドラゴンのことを知った上での発言だったのだ。
しかし、それから一週間が過ぎても何も起こらなかった。Aも一度だけドラゴンのノーバートを見に行ったが、あれは人が飼えるような生き物ではなかった。ノーバートは生まれてからたった一週間しか経っていないのに中型犬ぐらいのサイズに成長していた。
｢ハグリッド、２週間もしたらノーバートはこの家ぐらいに大きくなるんだよ。マルフォイがいつダンブルドアに言いつけるかわからないよ。｣
ハリーが言ってもハグリッドは聞こえないふりをした。
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
