73話 ページ24
｢Aじゃないか！どうしてここに？どうやって入ったの？？｣
『あなたのお兄さん達に入れてもらったのよ』
｢そうだ！｣｢僕らが！｣｢入れたんだ！｣
フレッドとジョージが交互に言った。問題のハリーは口をあんぐり開けてAの顔をぼうっと見ていた。
『あのね、ハリー。もう追いかけっこは充分でしょ？だから、話したいことがあって…。』
｢おや、これは｣ ｢うんうん、これは｣
｢｢告白の予感!｣｣
『ちょっと！馬鹿なこと言わないでちょうだい！ハリー、出来れば場所を移して話しましょう。』
まだ呆然としているハリーの手を取り、再び談話室から外に出た。そしてどこか座れる場所を求めて歩いたら、いつの間にか初めて喧嘩をしたあの廊下に着いていた。
『あら、やだ。私ったらすごく縁起の悪いところに着いちゃった…』
｢ここで、いいよ。ここでの最悪な思い出を塗り替える必要がありそうだし、｣
ハリーはもう普段通りの様子に戻っていた。
『それもそうかも。まず、ごめんなさい。私、あなたの気持ちのこと全然考えてなかったわ。ただ、自分の都合だけ一方的に押し付けてしまってて、、、』
｢僕も、ごめん。君が何度も話そうとしてくれてたのに、僕は変な意地を張って……君のこと無視しちゃってた。｣
『いいのよ、そんなの。先に無視してたのは私だもの。』
｢嫌だったんだ。だって、僕らは今まで一緒にいろんな苦難を乗り越えてきただろ？それなのにまだ僕は君に頼って貰えないって思うと情けなくて…。それに、ロンには悩みを打ち明けたみたいだったし｣
『私はただ、あなたに迷惑をかけたくなかっただけなの。それに、ロンは打ち明けたと言うより見抜かれたと言った方が正しいのよ。お互い、それぞれを心配するあまりすれ違ってしまってたのね…。』
｢そうみたい。｣
ようやくハリーと目が合った。二人はしばらく見つめ合いそして笑いあった。
『仲直り出来たってこと？』
｢まだあと一つ残ってる。まだ君の悩みを聞いてない。｣
『そうだったわね。』
Aはハリーに全てを話した。ハリーは静かに、時々顔を顰めながら聞いてくれた。
｢それって思った以上に大きな問題だね。ウーム、相談してもらっておいてなんだけど僕だけじゃ答えを導き出せないや。君が良ければだけど、談話室に戻ってロンやフレッド達にも話してみようよ。｣
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
