72話 ページ23
｢ねえねえ、今から僕達の寮に来ない？｣
｢君は一回来たことがあるよね？アンジェリーナが言ってたよ。｣
｢どうせ、スリザリンの寮は誰もいないんだろ？｣
『それは、とても嬉しいお誘いね。でも、まず着替えないと…あなた達の雪玉のせいで服がベトベトだわ。』
｢おっと、それはジョージのせいだ。｣
｢いや、フレッドのせいだ。｣
｢お前だ｣｢いや、お前だ｣という論争が始まり、終いには取っ組み合いの喧嘩が始まっていた。
『ごめん、ごめん。私の言い方が悪かったわ！私がノロマなせいで服がベトベトなのよ。一回スリザリンの談話室に帰ってからでもいい？？』
｢君のせいじゃないよ。｣
｢でもいいよ。僕らはここで待ってるから。｣
ウィーズリー双子の言葉を聞いてすぐにスリザリンの談話室に戻り、服を着替えた。髪の毛もベタベタになっていたので、タオルを一枚頭にかぶせて再び校庭に向かった。
｢待ってたよ！｣ ｢それじゃあ行こうか！｣
｢｢さあ、お手をどうぞ。｣｣
ウィーズリー双子は片膝をつき、まるで王子様かのように手を差し伸べた。Aが両手で二人の手を取るとウィーズリー双子は勢いよく廊下を走り抜けた。
談話室に着く頃にはヘトヘトだった。これが驚いたことにウィーズリー双子の息は上がっていなかったのだ。四つん這いで床に転がるAを見て、また責任の押し付け合いを始めた。
《もう！あなた達はクリスマスぐらい大人しく過ごせないの！？合言葉は？？》
｢｢豚の鼻!!｣｣
絵画が開くと、ウィーズリー双子はレディーファーストさ。と言ってAを先に談話室へと入れてくれた。
談話室に入るのは二回目だが、あの時は今よりヘトヘトでゆっくりと眺めることは出来なかったのでAは談話室を見渡した。
赤を基調とした談話室はとても暖かみがあった。スリザリンは緑なのでどこか寒々しいのだ。夏は涼しげでいいが、冬はあまり良くない色だとずっと思っていた。
｢私をそこに進めるのはやめろ。あそこに敵のナイトがいるのが見えないのか？あっちの駒を進めろよ。あの駒なら取られても構わないから。｣
声のした方を見るとハリーとロンが魔法使いのチェスをしているところだった。
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
