71話 ページ22
両親からフクロウ便が届いた。内容は、クリスマスは仕事が忙しく家には帰れないので家に帰らずホグワーツにいても良いということだった。
両親がいない家に帰っても面白くはないと思い、スネイプがクリスマスに残る生徒のリストを回した時、すぐに名前を書いておいた。
クィディッチの試合の後、ドラコはますますハリーに突っかかるようになった。もはや、見慣れたその光景にスリザリンの生徒までもが飽き飽きしていた。
その度にAはドラコに注意をしたが、ドラコが言うことを聞くこともなければハリーがこちらを向くこともなかった。幾度となく無視されるので、だんだんと無視をされるのにも慣れてきていた。
今では、ドラコの方がハリーと話している回数は多いだろう。
パンジーもドラコもそうだが、スリザリンの生徒はほぼ全員クリスマス休暇は家に帰るらしかった。
｢談話室に一人って寂しくない？もし良ければ両親に頼んでAがうちに来てもいいか聞いてもいいわよ？｣
『ありがとう、パンジー。でもいいの。』
ロンからハリーがクリスマス休暇に学校に残ることを聞いた。パンジーもドラコもいないこの期間は仲直りする絶好のチャンスとしか言いようがなかった。
クリスマス休暇に入った。Aが聞いていた通り、スリザリンの生徒はAを除いて誰一人としてホグワーツには残っていなかった。もともと貴族出身が多いので、クリスマスはパーティなどで忙しいのだ。
スリザリンの談話室に一人でいるのはとても退屈だった。Aは談話室の外に出て校庭に向かった。校庭ではウィーズリー双子が雪合戦をして遊んでいた。
｢あ！エイブリーのお嬢様じゃないか！｣
｢いつぞやのね。あれから話したっけ？｣
｢話すのは初めてだ。｣
ウィーズリー双子はすぐにAに気づいた。両側から同じ顔に交互に何か言われるのはとても新鮮な感覚だった。
｢弟が世話になってるようだね。｣
｢お礼をしなくちゃ。｣
｢君も一緒にどう？？｣
半ば無理矢理、雪合戦に参加することになった。ウィーズリー双子の作る雪玉は形が均一で作るのが異様に早い。Aの服はあっという間に雪でベチョベチョになってしまった。
『あー、楽しい！ありがとう。えーっと、どっちがフレッド？どっちがジョージ？』
｢僕がフレッド｣ ｢いや、僕がフレッドさ。｣
『もう、どっちでもいいわ…！ありがとう！双子のウィーズリーさん。』
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
