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「これは美味そうな娘だ……」
「お生憎様、私は貴方に食べられたくないんでね」
「服は不味いのだ、まずは服から……ぬうっ!?」
咆哮を吐こうとしたジルコニスの動きが止まる。
「ま、まさか娘、お前は……!天帝竜の姉御の魔力……娘、天帝竜の姉御とどんな繋がりがあるというのだ!?」
体をわなわなと震わせてジルコニスは後ずさりする。
「ああ……スぺリオーネは私の母だけど?」
「!!……天帝竜の姉御の魔法の真の力にまだ覚醒し切っておらんのか!?覇者なる魔法……その力の前ではいかなるドラゴンも屈する」
よく分かんないけど、取り敢えずジルコニスは私に攻撃できないらしい。
「天帝竜の……咆哮!!」
私の咆哮で苦しむジルコニスが咆哮を放つ。
それは後ろにいた王国兵達を襲う。
咆哮が消えた時、そこにいたのは服が消えて慌てふためく裸の男達だった。
あまりの恥ずかしさに逃げ出す男達。
酷い光景に私達女性陣は呆れ返る。
「うーん、よく考えたら男は不味いんだよな……女だ、我は女を食おう」
その言葉と共にジルコニスはルーシィに目を付け、ルーシィの服を消した。
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作者名:緋蝶 | 作成日時:2017年12月9日 23時