竜女帝と雷竜の叙恋譚２ (ページ35)

今日:15 hit、昨日:77 hit、合計:211,807 hit

＊８５ページ35

そして、圧倒的人気を博する剣咬の虎のオルガが３０００越えという桁違いの数字。

「それくらいで喜んでちゃ、まだまだひよっ子だねー」

お次は蛇姫の鱗のジュラさんが８０００。

「まあ当然の結果だろうね、流石聖十だ」

“さあお次は妖精の尻尾Bチーム、A・エルドラド！！こんな魔道士は見た事がないが……これは神秘的な女性だ！可能性は未知数です！”

「ちゃーんと妖精の尻尾の魔道士ですよー、ほれ」

私はマキシ丈のスカートのスリットから右脚の腿の銀のギルドマークを見せる。

その途端、会場中が大きく沸く。

下衆い男しかいないのか、この会場は。

“こ……これは何とも不思議なセクシーさ！さ、さあ参りましょう！”

「さあ、行くよ……開け！四神座の扉！天帝竜の……咆哮！！」

私は４体を同時に開門し、その攻撃に自分の咆哮を纏わせてMPFに当てた。

「あー、やっぱまだ魔力全快じゃないかぁ。駄目だな」

上がる息を抑えて一息つく。

「あれで……本気を出してないってのか、あの女……」

オルガの呟きに私はニッと笑う。

“な……何という事でしょう！４体同時開門、滅竜魔法……MPFが破壊、測定不能を出したァ！！競技パート１・２フィニッシュ！もう妖精の尻尾は誰にも止められないのか！！？”

「……止める？最初から妖精の尻尾は止まってなんかいないよ、これが私達の……妖精の尻尾の力だ」

強く、よく通る声で私は妖精の尻尾の客席に向かって拳を突き出した。