竜女帝と雷竜の叙恋譚２ (ページ4)

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「嘘つけ！！ふざけた事言ってんじゃねえぞ！！」

そう言って一直線にハデスに向かっていくナツ。

そんなナツの周りをハデスの魔法文字が囲み、爆発した。

それからグレイ、ウェンディ、ルーシィ、エルザが次々と爆発を受ける。

(この圧倒的不利な状況……どう切り抜ける！？)

考えている暇など無かった。

私はハデスまで一瞬で距離を詰め、縦横無尽に光を纏わせて攻撃する。

「パン……パン、パァン」

ハデスが魔力の弾を撃ち込む。

頬を掠り、お腹に当たり、肩に入り。

私は口からツー、と血を漏らして膝をつく。

その間にも皆が傷付いていく。

撃たれた所よりも、皆の叫びが身体の奥まで響いてきて、痛かった。

(こんなところで膝ついてる場合か、私！動け！！)

「天帝竜の……逆鱗……！」

王者の竜の気迫が波動となってハデスを圧倒する。

「私は……お前を許さない！さあ、立て……我が力が滅するは我らが仇！仲間が受けた痛みを……思い知れッ！！」

ハデスの頭に竜の光を纏った掌底が叩き込まれる。

「ぐはっ！！」

私の顔の半分は怒りによって銀色の光で侵食されていた。