竜女帝と雷竜の叙恋譚２ (ページ24)

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「そっかぁ、ありがとうね！」

ルーシィの笑顔に青龍が頷く。

「礼には及ばない。私達は普段そなた達に世話になっているからな」

私は周りを見渡す。

星霊と皆が一緒に騒いで、食べて、踊って。

ふと気が付くと、私の周囲をプルー達が囲んでいた。

「ん？どした？おいでよ」

「プーン！！！」

「うわぁぁぁ」

全身にプルーが抱き着いてくる。

「ちょっ、くすぐったい……っ」

いずれのプルーもとても幸せそうだ。

(私は、ルーシィみたいに生まれた時から星霊と仲が良かった訳でもなくて。けど、四神が、他の星霊が傷付いたら私も辛い)

黙りこくる私を見て、青龍が口を開く。

「……私達の仕える星霊魔道士はお嬢ただ１人だ。それ以上でもそれ以下でもない」

「優しい姫さんだから俺達は安心して一緒にいられんだぜ」

「私達が愛する魔道士はAちゃんただ１人よ」

「A様は私達すら護って下さる心優しき主人」

「どうかこれからも一生、我ら四神を仕えさせて下さい」

４人がザッと私の前に跪く。

「違うよ、私達は主従じゃない。友達……でしょ」

優しいハープの音色が響く。

４人の前に私はしゃがんで４人を抱き寄せた。

「大好きだよ、４人とも。私の大切な……友達」

「それでこそ我が直属の四天王の古き友だ」

優しげな星霊王の目に私は小さく微笑んだ。

そうして、私達は星霊界から帰ってきた。