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「そういえばAは住む所決まってるの?」
ビスカの問いに私は頭を抱える。
「それがねぇ……前の家が老朽化で取り壊されてたんだよね」
「じゃあまた新しい家を探すの?」
「いや、お金無い。フェアリーヒルズは家賃上がってるみたいだし……今日寝る所が無いんだよね」
「じゃあ、一人暮らししてるルーシィとかに頼むしか無いわね」
ルーシィのとこは賃貸だし、ナツがよく上がり込んでいると聞く。
……やめておこう。
「……あっ、待って。ビスカ、いい事思いついた!ラクサスって一人暮らししてるじゃん?転がり込んじゃおっかな」
私の提案にビスカが目を見張る。
「え!?でもA……」
「大丈夫だよ、メンバーの中で1番付き合いが古いのはラクサスなんだしさ」
「そういう所は何で鈍感なのかしら……ラクサスも苦労人ね」
はぁ、とため息を吐いたビスカを尻目に私はラクサスに早速頼み込む。
「……好きにしろ」
私の話を聞いたラクサスはそう言った。
「ホント?助かったー。よし、んじゃ早速お家へ行こう!」
「は?おい?」
私はラクサスの手を引き、強引にギルドを出た。
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作者名:緋蝶 | 作成日時:2017年12月9日 23時