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「…鶏の胸肉と、野菜しか食べなかったらみんなそうなりますよ。」
「本当にね。」
「俺、本気でAくんに憧れてて、日本人でこの事務所からデビュー出来るなんてめちゃくちゃすごいって思ってて、で、顔もかっこいいし。」
「褒めてもなんにも出ないよ」
「ちゃうやん!だから、こんなに、自分と同じような苦労してきたんやって思ったらめちゃくちゃ親近感わいたんです!ホンマに!」

風の流れが変わった。

また、大雨がやってきそうな気配がする。

分厚い雲がすごい勢いで流れていくのをぼんやり眺めていたら、悠太がこちらを見た。

悠太のロングピアスが揺れる。
大きな声を出したから?

風が強いから?

「ありがと、俺も可愛い弟ができてすごく嬉しいよ。」

こんなふうに、誰かに言ってもらえる日が来るんだよってあの日の自分に教えてあげたい。

その選択は間違いないんだよって。

嬉しい告白に、頬が緩んで、悠太の頭を撫でたくて手を伸ばした瞬間。

「…Aくん。」
「なに?」
「あっちで、Aくんの可愛い弟が俺のことめっちゃ睨んできてます。」
「え?」




ビシャアアアアアッ。


―――雷がなった。

近くに落ちたのかもしれない。会場の色んなところからざわめきが溢れ出る。それと同時に、後輩が教えてくれたのは、ベッキョンと談笑してたはずの弟―テミンが、鬼のような形相でこちらを睨んでいることだった。

・→←2017.7(1)



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うさみみ(プロフ) - えみ様はじめまして♪続きはまだですか?もっと読みたいです (2018年9月2日 1時) (レス) id: 1190039706 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - セティ様 はじめまして。このような文章に感想を頂き、本当に嬉しく、そして励みになります。なかなか更新出来ませんが、完結を目指して投稿致します。お付き合い頂けましたら幸いです。 (2018年3月13日 16時) (レス) id: 9d750210cd (このIDを非表示/違反報告)
セティ(プロフ) - えみ様、はじめまして。SHINeeの男主人公の物語楽しみにしております。今後、どうなるのかワクワクしております。 (2018年3月2日 0時) (レス) id: 679e7bc534 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えみ | 作成日時:2018年2月19日 17時

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