私は彼のために。【歌い手×あんスタ】

にじゅうわ。 ページ21

気づなかった。授業中の見られてたなんて。
るっくんとの電話の後の私の気持ちも聞かれてたなんて。

恥ずか死ぬ……。

『…それで弱みとったつもり？？？』

なるべく平常心を保ちつつ、冷たく言う。

凛｢ん〜…まあ、でも、別に取りたくてとったわけじゃないかなぁ〜……｣

『日本語喋って』

凛｢俺はただあんたに興味があっただけってこと…♪｣

ふざけてんのかって思ったけど確かにこいつの目にはもう敵意は感じないし、思えば私に乱暴な発言をしてない。
納得したくはないけど、納得行く状況ではあった。

凛｢で、戻るけど〜…誰と話してたの？｣

『教えない』

別に敵意が向いてないからと言って、こいつを信用してない。それはこいつも一緒なはず。

凛｢……俺も最初はそうだったんだけど〜……｣

｢あんたのこと信じてやってもいいよ〜…♪｣

『は？』

そんなんで信じるバカはいるのか。これはきっと罠だ。信じるそう言ってあとからうらぎるパターンのやつだ。

凛｢はぁ……あんたも警戒心強いよね〜…ま、わかるけど〜…俺、Aと話したい｣

『必要ない。』

凛｢さっきも言ったじゃん。ただ俺個人であんたに興味があるってさ〜……？｣

『……』

嫌な気はしない。
認めたくはないけど、るっくんが私を助けてくれた時の感情と若干似てる。


私もすこしは、"凛月"のこと信じてやってもいいかな

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