実はこの時代の鬼でした 5 【薄桜鬼】

173話 戻ってこれた・・・ ページ13

(影無)「さて、地下室に・・・しばらく、囚われてますか」

《ごめんね？そんな手枷とか足枷とかつけさせる羽目になっちゃって・・・》

(影無)「気にすんなよ。でも・・・もう疲れたな・・・
悪りぃ・・・寝るわ・・・」

《影無・・・私も、もう・・・》

(千樺)「やっと、これで自由に体が使えるのに！
なんでこんなものが！」


ジャラジャラ


(千樺)「お腹すいた！あぁ！人間！鬼！
・・・千樺のフリすれば・・・喰える？」

だって、羅刹だからダメなんだもんねぇ？

(南雲)「千樺！」
(千樺)「薫〜戻ってきてくれたんだねぇ！
よかったぁ〜
ちょっとこの手枷とか取ってもらっていい？
鍵がそこにあるから」
(南雲)「・・・本当に千樺なの？」

なんでそんな質問するんだよ・・・

(千樺)「何言ってるの？薫？千樺だよ？」
(南雲)「・・・じゃあ、俺のこといつから好きだったの？」
(千樺)「もちろん初めて会った時からだよ？」
(南雲)「おかしいな？前にその話しした時、最初は俺のこと苦手だって言ってたのに・・・」

ヤバっ！

(千樺)「そ、そうだけど！
でも、ほら！一周回って好きだなって思って！」
(南雲)「一回もそう言う話してないのに、何焦ってるの？」
(千樺)「なっ！
・・・いや、そうだっけ？だれかと話したときのと混じっちゃったのかな？」
(南雲)「もういい。お前は羅刹だ。千樺、今助けるから」
(千樺)「もういいや。助けられるわけないし。
こうしてる間にも寿命がどんどんなくなっていくんだよ。
変若水なんかを大量に飲むからこうなった。
全部捕まったお前達のせいじゃないか！」


《違う・・・》


(南雲)「それは・・・」
(千樺)「いいねぇ、その表情。最高。
・・・っ！・・・くっ！なんで起きたんだよ！」

《私は薫たちのせいなんて、思ってない！》

(千樺)「くそっ！あぁぁぁぁぁ！」
(南雲)「千樺！」
(千樺)「戻ってこれた・・・けど・・・まだグルグルする・・・」

諦めないんだから

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