実はこの時代の鬼でした 5 【薄桜鬼】

162話 ・・・交渉・・・成立 ページ2

(千樺)「嘘・・・」
(綱道)「さて、次は他の8人だ。」

その次は私の大事な人達まで・・・
そういえば・・・気を失う前に見たあの人は・・・

(千樺)「もうやめて！みんなにはそんなことしないで！
あと、なんでさっき綱道の後ろに山南さんがいたの！
正直に答えなさい！」

失いたくない！

(綱道)「あぁ、山南くんか
今はちょっと出てもらっているが、大事な協力者だよ
まぁ、いまはどうなっているかはわからんがね。」

どうなってるかわからない！どういう事！！！

(千樺)「ふざけないで！
今どうなってるの！！！
もし傷つけるような事してたら絶対許さないから！」
(土方)「俺たちもいるのを忘れてんじゃねぇよ！！！」
(綱道)「どうやら、頭に血が上りやすいようだね
さぁ、もう良いだろ。
では、千樺。みんなの変若水8本と千樺の変若水合計9本を全て飲みなさい。
一本でも残したら、8人のうち誰かが羅刹となりますよ。」

そんな・・・山南さん・・・
なんで1人で行動してるの・・・？
でも私は・・・信じてるからね・・・？
山南さんにはきっと・・・策があるってこと。
それより・・・自分が大嫌いな羅刹になるの・・・？

(南雲)「千樺やめろ！9本なんて無茶だ！体がもたないよ！」

たしか・・・変若水を飲んでも、鬼に戻る薬が・・・私の里にあったはず・・・

(千鶴)「千樺ちゃんやめて！お願い・・・」

9本飲んで正気でいられれば

(原田)「いくら何でも無茶だ！」

鬼に戻る薬を飲めばいい。

(沖田)「僕たちの為に君が飲む必要はないよ」

それまで体が持つかどうか・・・

(土方)「俺たちは死ぬ覚悟はとっくにできてる！無茶をするな！」

でも、みんなを守りたい！

(千樺)「・・・わかった。飲む。
だから・・・お願い。みんなを解放して」
(綱道)「千樺が9本の変若水を飲んだら離しましょう」

みんな、待っててね。今助けるから
絶対に守るから
薬がなかったら・・・その時はその時考えよう

(千樺)「・・・交渉・・・成立だね。」
(藤堂)「千樺！やめろ！」
(斎藤)「やめろ！それでは綱道の思うツボだ！」
(千樺)「大丈夫。私を信じて。みんなは絶対！私が守る！！！
ゴクゴク ゴクゴク うっ・・・あぁァァァぁぁ！」

一気に二本流し込む。

頭が・・・
体が・・・
痛い・・・
血の匂いが・・・
辛い・・・

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