40話 私の過去を・・・少しだけ・・・ ページ41
(影無)『相変わらずテンション高いな。』
(千樺)『影無、随分と久しぶりだね。
今まですっごく大人しくていないんじゃないかと思ったよ。』
(影無)『今すぐ消えてもいいんだぜ？』
(千樺)『それは嫌だ！まだ消えないでよ！
全てを思い出して自分を保てるか、わからないの・・・！』
(影無)『はいはい。』
(千樺)『でも・・・少しだけ、教えてくれないかな。』
(影無)『いいだろう。
前に話したことは覚えてるな？』
(千樺)『私は北の鬼の頭領で、村を滅ぼされた。だよね？』
(影無)『そうだ。
そして、村を滅ぼしたやつは・・・羅刹だ。』
(千樺)『嘘！！！』
(影無)『それも、綱道が作った奴だ。』
(千樺)『なんで・・・』
(影無)『お前を狙ってるんだ。
純血の女鬼で千鶴より鬼の血が強いお前をな。』
(千樺)『千鶴より・・・強い？』
(影無)『古き鬼の末裔よりは劣るが、歴史が長い鬼の一族の先祖返りのようなものがお前なんだ。』(千樺)『私が先祖返り・・・？』
(影無)『先祖は未来と過去を行き来できる力があったと言われている。
お前も未来へ行き、帰ってきただろ？』
(千樺)『⁉ 嘘・・・でしょ・・・？
わっ、私が・・・』
(影無)『お前は、風間から、綱道から逃げなければならない。
しかも、南雲薫もお前を探してるはずだ。』
(千樺)『薫も？』
(影無)『薫から見て、お前は2人目の妹のような存在だ。
だから守ってくれるだろうが、忘れてたら千鶴と同じく連れていかれるぞ？』
(千樺)『わかった。気をつける。
・・・ぐっ・・・頭が・・・割れ・・・る・・・』
(影無)『今日は休め。
これから斎藤と手合わせだろ？』
(千樺)『う・・・ん。
あり・・・がと・・・』
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作者名：あさぎ | 作成日時：2017年10月20日 19時
