28話 千樺ちゃんとの秘密 ページ29
『千鶴、千樺の部屋』
千鶴side
(千鶴)「千樺ちゃん、入るね。」
(千樺)「あ〜千鶴。あはは、庇ったらグッサリw」
笑い事じゃないよ・・・
(千鶴)「治ってないの?」
(千樺)「かなり深かったけど、線になってるだけ。明日には無くなってるだろうな〜
ねぇ、明日協力してくれないかな?」
(千鶴)「協力?」
何のだろう?
(千樺)「うん。このままみんなの前で右手を使えないままだと不便だからさ、演技して欲しいの。」(千鶴)「何をすればいいの?」
(千樺)「これ。読んでくれればいいよ。さっき書いたから汚いけど」
(千鶴)「えっ!早い。それに字綺麗だね。・・・わかった。」
(千樺)「明後日に、よろしく〜」
_______
千樺ちゃんは今日までの三日間、部屋に引きこもったままで私以外には最低限のこと以外、口を聞いていなかった。
千樺ちゃんからのお願いで私も口を聞いてもらえない。ということにしている。
(千鶴)「おはようございます。あれ?ご飯はいつも斎藤さんと沖田さんが?」
(斎藤)「作るのは当番制だ。」
(千鶴)「あっそうなんですね。」
(藤堂)「今日、千樺は飯は部屋で食うってよ」
(千鶴)「そんな・・・」
(沖田)「千樺ちゃん、昨日は口聞いてくれなかったし・・・」
千樺ちゃんは沖田さんが好きだから昨日はその話で持ちきりで沖田さんは少し悲しそうな顔をしていた。
(斎藤)「今は、心の整理が必要なのだろう。」
私といる時は、千樺ちゃんは元気で運動したりしているなんて絶対言えない・・・
(千鶴)「そうですか・・・」
(土方)「おいなんで此処に居るんだ。食事は許可したが勝手場にくるのは許可していないぞ。」
(千鶴)「すいません。何かお手伝いできればと」
(土方)「余計なことはしなくていい」
(千鶴)「せめて、千樺ちゃんの食事だけでもお世話させてください。」
(土方)「お前が?」
(千鶴)「私は父様のそばで病人の看病もしていましたし」
(土方)「そういう余計なお世話をすると、逆効果で追い返されるかもしれねぇぞ。 」
(沖田)「いいんじゃないですか?どうせ一口も手をつけないんだから、彼女に任せて見ても。」
私は毎日おにぎりを作って持って行ってるなんて本当に言えない・・・
(土方)「勝手にしろ。」
あの言い方・・・
(千鶴)「土方さん、心配じゃないんですかね・・・?」
(斎藤)「いや、むしろ副長が一番心配している。俺がいながらどうして守れなかったのかと」
(千鶴)「・・・」
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作者名:あさぎ | 作成日時:2017年10月20日 19時