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微かに息を呑む音が聞こえた。
もしかして……なんて思っている内にゆっくりと善逸君の手が頬に触れる。
さっきまではあんなに距離があったのに、今はその両手が私に触れている。
「い、いい……かな?」
「…っいいよ」
更に近づく顔に、少し慌てて目を閉じる。
もう私だって子供じゃない。
そういう雰囲気くらいは感じ取れて―――
だから、これはわかった上で了承をしたのだ。
覚悟を決めた直後、唇に温度を感じた。
きっと、ほんの数秒のことだった…
なのに私はそれが凄く長く感じられた。
楽しい時間や嬉しい時間はあっという間というけど……
なんだ、全然違うじゃん。
「あはは……接吻、しちゃったね…」
「う、うん……」
また始まりそうだった沈黙に耐え切れず、ただ事実だけを口にした。
照れているのが見え見えだけどそれは善逸君も同じ。
自分からした癖に……
「もうそれ以上のことしたはずなのに……なんで緊張してるんだろうね〜」
でも、そうだ。
私たちはあの日―――付き合う以前に既に事を済ませた。
確かに記憶は一切ないけど、だからって接吻でここまで恥ずかしがる理由が___
「え?」
「……え?」
「「え???」」
そう思っていたのに私たちの間に連なる疑問符。
……あっ、なんだかもう嫌な予感がしてきたぞう?
「…え?致したんじゃないの?」
「致す??……いた――――ううんっ?!」
「……えっ、なに?じゃあ君はなんの責任を…____」
―――どうやら私たちの間では大きなすれ違いが起きていたらしい。
第弐拾参話 ページ24
微かに息を呑む音が聞こえた。
もしかして……なんて思っている内にゆっくりと善逸君の手が頬に触れる。
さっきまではあんなに距離があったのに、今はその両手が私に触れている。
「い、いい……かな?」
「…っいいよ」
更に近づく顔に、少し慌てて目を閉じる。
もう私だって子供じゃない。
そういう雰囲気くらいは感じ取れて―――
だから、これはわかった上で了承をしたのだ。
覚悟を決めた直後、唇に温度を感じた。
きっと、ほんの数秒のことだった…
なのに私はそれが凄く長く感じられた。
楽しい時間や嬉しい時間はあっという間というけど……
なんだ、全然違うじゃん。
「あはは……接吻、しちゃったね…」
「う、うん……」
また始まりそうだった沈黙に耐え切れず、ただ事実だけを口にした。
照れているのが見え見えだけどそれは善逸君も同じ。
自分からした癖に……
「もうそれ以上のことしたはずなのに……なんで緊張してるんだろうね〜」
でも、そうだ。
私たちはあの日―――付き合う以前に既に事を済ませた。
確かに記憶は一切ないけど、だからって接吻でここまで恥ずかしがる理由が___
「え?」
「……え?」
「「え???」」
そう思っていたのに私たちの間に連なる疑問符。
……あっ、なんだかもう嫌な予感がしてきたぞう?
「…え?致したんじゃないの?」
「致す??……いた――――ううんっ?!」
「……えっ、なに?じゃあ君はなんの責任を…____」
―――どうやら私たちの間では大きなすれ違いが起きていたらしい。
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リンゴ味のブドウ - え、あ、もう、好きです (2020年10月31日 20時) (レス) id: 8dfd0cadf9 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - それな!! (2019年9月15日 23時) (レス) id: fa8cdcdbb1 (このIDを非表示/違反報告)
藍恋(プロフ) - 好きです。ていうか何があったか知りたくて眠れないです。 (2019年9月15日 20時) (レス) id: b8dca656ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:自宅警備員先生 | 作成日時:2019年9月9日 16時