【坂田銀時】冷たいままのあなた【銀魂】

｢ デｰト ｣ ページ23

てことで来たぜ、ここ！


甘味処！！


いやデートつってもどこ行けばいいか分かんねぇじゃん？


だからここしかねぇっつうかさ、うん


「ここって、あの時銀、ちゃんと来たところだよね」


「おう、そうだぜ」


さっき呼び方を変えてもらったばかりで。


なんか、すげぇ抱きしめたい、まじで。


可愛すぎるんだけど俺の彼女。


「早く入ろうぜ」


「うん、何食べようかな」


俺はいつも座っている席に座る。


そこに店員さんがやってくる。


「俺は宇治金時パフェで」


「私は、みたらし団子セットで」


「かしこまりました〜、では少々お待ちください」


店員さんは注文を取った後、厨房の方へと向かっていった。


「Aさんよー、この後俺行きてぇとこあるんだけど、いいか？」


「え、あ、うん、別に、大丈夫だよ」


行きたいところ、それは着物屋。


こいつは昔からものを持たなすぎる


今着ているものも、昔から着ているものと同じ。


それが嫌ってわけじゃねぇが、少しは物欲というものを出して欲しい。


俺のものなのだから、俺が何しようと勝手だ。


なんて、な


ただ単に俺がプレゼントしたいだけ。


好きな女には何でもしてあげたい。


愛しているから、愛しすぎているからこそのこと。


「お待ちどうさま」


店員さんが頼んだものを持ってくる。


「…んむ、えへ、やっぱ美味しい」


「だろうな」


「銀ちゃんのも、美味しそうだね」


美味しそうだね、そう言われたら、あげるしかねぇじゃん。


ここであげなかったら嫌な奴みたいじゃん。


だけどさ、俺はあげたくなくなるんだよなぁ


「おう、美味いぜ」


いるか？その言葉は言わずに。


「…えっ、と、その、す、すこーしだけ、ちょうだい」


「ふっ、しょうがねぇなぁ……ほら、口開けろ」


「ちょ、1人で食べれるし！！やめ…んむっ」


ガヤガヤうるせぇから突っ込んでやった。


「…で？どうなんだよ」


「おい、ひい、です」


「そうかそうか、おっと、クリーム付けちまったな」


俺はひょいひょいっと手でAを呼ぶ。


怪訝そうにこちらを見ながらそれに応じてくれる。


俺もAに顔を近づける。


そして


クリームを 舐める。


「うっ、わ！」


「俺はクリーム舐めただけなんだけどなぁ？」


「もう…！銀ちゃんってほんとに馬鹿！！」


Sっ気がある俺には弄りがいがある彼女だ









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