【坂田銀時】冷たいままのあなた【銀魂】

｢ 買い物 ｣ ページ24

「銀ちゃん、ここって……」


「そ、着物屋」


銀ちゃん、着物を新調するのかな


「で？おめェはどんなのが好みなんだ？」


え


もしかして私の？！


「いやいやいやいや！！大丈夫だよ！！私には！！」


私は手を降って必死に大丈夫ということを伝える。


てか、伝われ！！！


「うるせぇうるせぇ、俺がプレゼントしてぇんだから早く選べよ」


「でも…っ」


「あー…これなんかどうだ？黒くてエ ろい」


黒い着物。


私には到底似合わなそうなやつ。


蝶々が描かれていてとても綺麗。


高そう……


ん？お！あそこセール品だ！


「銀ちゃん！！こっちの方がいい！」


「あー？…ったく」


「私この赤いやつがいい！！」


「ほう……ぬ がせやすそうだな、採用！！」


ぬ、ぬ がせやすそうって！！


「な、何言って……！！」


「ほーら、試着でもしてこいよ、あ、なんなら俺が着せてやろうか？」


ニヤニヤ顔で言われる。


「いいよ！一人で着れる！！」


ったくもう！銀ちゃんってなんでこうも変態なんだろう？！


いや、男の人がみんなあんな感じなのかもしれない。


男の人こわ！！！！


とかなんとか思いつつ、試着をする。


赤い着物。


着物、というより、着流しだが。


さっきの黒の着物の赤くなって着流しになった感じのやつ。


説明下手すぎたな、あはは


とりあえず蝶々とお花がいい感じに綺麗に見せてくれている。


「A〜？着替えたかー？」


「き、着替えた…！けど…」


似合ってる、のかな…？？


不安になってきた。


シャッと試着室のカーテンが開かれる。


「…………………採用！！」


それだけ言ってまたカーテンを閉められる。


こ、これは、似合ってるってことで、いいのかな？


あぁ…良かった…


「A、それそのまま着てていいぜ、会計だけ済ませてくるから少し待ってろ」


「え、あ、ありがとう！！銀ちゃん！！」


なんか、彼氏っぽい。


嬉しい。


私は試着室を出て、銀ちゃんを待つ。


「……おー、お待たせ」


「あ、ありがとね、ほんとに」


こんな高価なものほんとに貰っていいのかな


「あー、抱きしめてぇ」


「？！、な、何いきなり！！」


「可愛すぎてやばいから早く帰ろうぜ」


この男は私を照れさせることがお得意なようで。









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