【坂田銀時】冷たいままのあなた【銀魂】

｢ 呼び方 ｣ ページ22

「A、出かけるぞ」


…………唐突過ぎない？


「いやでも仕事…とか」


「ない！てことで早く行くぞ」


「いやそれ問題だから！！」


「銀さん、あまり帰り遅くならないでくださいね」


「銀ちゃん、一発かましてくるアルヨ」


「ちょ、神楽ちゃんなんか、卑猥！！」


行くっていったって、どこに行くのやら


「銀さん！」


「あ、そうそうAちゃんよぉ」


ニヤニヤしながらこちらを向く。


なに、なに言われんの私！


「おめェさ、俺の事銀ちゃんって呼べよ」


「え」


いきなり、なんなのさ


「知ってんだぜ？夢の中でおめェが俺の事銀ちゃんって呼んでんの」


…え？


な、なんで、なんで？！


「な、そ、え」


「えーと？なんでそれをえ？ってか」


すごい、合ってる。


いやそこじゃなくて！！


私は銀さんを睨むようにして見る。


「睨んでるところわりぃけど、昨日寝言で銀ちゃんって言ってるの聞いちまったんだよなぁ……」


あ、あぁ……！！


昨日のか！！！！



「いや、その、それは〜あ〜…ね？」


「うん、てことでこれからそう呼ばないと口聞かねぇからな」


「いや待って？！なんでいきなり？」


「そっちの呼び方の方が萌えるから」


萌えるって何さ！！萌えるって！！


「銀さっ、ちょ」


スカッと手が空を切る。


避けられた。


絶対わざとだし。


「…ぅ、銀さ…ちゃん」


「なんだいAちゃん」


「な、なんでもない！！」


恥ずかしい続きの日々。


これも楽しい、けど。


私の心には精神的にやばいのです。









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