八十の談 ページ33
あらー、なるほど…不死川さんね。
冷静になれ、普通に考えてみろ。そんなのありえない。
突然自分なら大丈夫なんてありえない。
そうでしょう？
そう自分に問いかけ、我を保つ。
目だけを動かした。
隠しているつもりなのだろが、羽織に赤い血が滲み、血の匂いがもろ風に乗ってくる。
庭の石に血が落ちている音すら聞こえる。
……こんな状況でよく腕切れるな。
お館様に喧嘩売ってるじゃん。
お酒は別に飲んだ事なんてないが…ない(はずだ)が、酒に酔う、というのが少し分かりそうな気さえする甘ったるい匂いがする。
少し気分が悪くなるくらい、甘ったるい匂い。
ただ、これは鬼の中でも、人間の中でも、私にしか嗅げない臭いなのだろう。
酷くいうと、激臭…。
……あれ？不死川さんの奥に、煉獄さんが見える…生きているのか…？
どういうことだ？
炭治郎は確かに1番最近に会った鬼は、猗窩座だ、と言っていた。
そうだよね？
《はい》
…無限列車では誰も死んでいないということか。
将又、無限列車がまだなのか。
…そうだ、同盟。
「……同盟の申し出、こちらの出す条件に則ってくだされば、承りましょう。
条件は二つ。
一つ、私を人間と同じように扱ってください。
二つ、私を見捨てないでください。
以上です。」
数秒の間を置いた後、柱達は騒めき出す。
何言ってんの？見捨てるな？え？
鬼を？見捨てるな？
いやいや、無理でしょ。
という心の声と他の柱の声が見事に重なったような気がした。
「そちらにも！」
声を張り上げ、柱を黙らせる。
「…そちらにも、条件があるんでしょう？私の今出した条件が飲めるというのであれば、
常識範囲内であれば、なんでもどうぞ。」
少し、試していた。
そして、少し楽しんでいた。
この人はどのような判断を下すのか。
あと、時透さま不死川さま伊黒さま。殺気が凄いのでやめてくださいお願いします。
特に後者二人。
「…そうかい、それだけでいいんだね？」
「私は構いません」
「わかった。では、同盟は締結された。
私からの要求として、一つ。
嫌かもしれないが、常に見張りをつけておきたいんだ。Aが悪いことをしないというにはよくわかっているよ。
だが、完全に信頼できるか、と言われれば、はっきり出来ると言い切れない。
そこで、今日から柱に就任した、柱の下について欲しいんだ。
出ておいで。」
え？
新しく就任した柱？
物語には無い人物…
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aruya100(プロフ) - サヤさん» ご覧頂きありがとうございます！！出来るだけ早く更新できるよう励みます…！！！応援感謝です！ (2020年12月6日 0時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年12月5日 23時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - 毬莉さん» ご覧頂きありがとうございます。続分かりました！30分以内に更新いたします！！応援感謝です！ (2020年11月1日 10時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - すごく面白かったです！是非続きが見たいので更新頑張ってください！ (2020年11月1日 9時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - 颯さん» ご覧いただきありがとうございます。誤字確認いたしました。修正します。お教えいただきありがとうございますm(*_ _)m (2020年5月26日 11時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年5月21日 18時
