【衣更真緒】星月夜と黒髪の夢【朔間凛月】 (ページ7)

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すれ違い、出会ってしまう。2 ページ7

ガーデンテラスは思ったより人が少なかった。

B1の方に人が行ってるからだろうか。

「……あ。」

ソファから足が出ている。

もしかして。

「……りっちゃん。」

近寄って見てみると、りっちゃんだった。

すやすやと気持ちよさそうに寝ている。

「……ん。」

寝返りをうった。綺麗な横顔がさらさらした髪に隠される。

「……このまま、寝かせといてあげよう。」

私は静かにその場を去った。

教室に向かう廊下は、すれ違う人もあまりいない。

ふと外を見てみると、ま～くんの姿を見つけた。

近くにいるのは同じユニットの人たちだろうか。

この集団の中に、見覚えのある人を見つけた。

「あの子……」

あんず。

もう一人のプロデュース課の生徒だ。

……ま～くん達のユニット、もしかしてあの子がプロデュースするのかな。

よくわからないもやもやが、私の中を通った気がした。

……まぁ、私には関係ないよね。

私は再び歩き出した。