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『んん…』
激しい頭痛と、誰かに呼ばれたような気がして目を覚ます。
まだクラクラと頭は痛むが動けないほどではなかった。
『んー…あれ』
ここはどこなのだろう…?
さっきまで学校の図書館で莉犬くんに…
『…あっ』
あそこに人がいる。誰だろう…
私はだるい体を起こして、人影の見える方に歩いていく。
「だから、僕はみんなと遊びたいだけだってば!」
「まだ分からないの!?貴方は当主になる為に勉強をするのよ!」
パチン!
女の人と、その子供だと思われる子。
頬にぶつけた音が庭一面に響いた。
でも…あの人…
『あっ…』
廊下でみた金髪の人とそっくり…
その前にいるのは…
「ごめん…なさい」
『るぅと…会長?』
るぅと会長だった。
「貴方は他の子と違って優秀なの!ローラやレイの子供とは違って頭も良くて賢い子なのよ」
るぅと「…はい」
「言ってみなさい。貴方はどうするべきなの?」
るぅと「…ぼくは…」
会長は苦しそうに顔を下に向けながら呟いた
るぅと「苺谷の…当主になる…」
「もしなれなかったら?」
るぅと「腹を切って…川に飛び込む」
『っ…』
そんな…腹を切るだなんて…
「そう…当主になれない貴方はこの世に必要ないのよ!」
そう言って会長のお母さんは高笑いをした。
「それが分かったなら早く勉強しなさい」
そう言われた会長は逃げるように屋敷へと戻って行った
うっ…頭が痛い
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もも。@です! - え分かります (2021年12月27日 16時) (レス) @page45 id: 5327744293 (このIDを非表示/違反報告)
千景 - みくりさん» それな(タメですいません) (2021年10月8日 17時) (レス) id: 6a7f4ce163 (このIDを非表示/違反報告)
みくり - あぁ やべぇ この作品、やべぇまじでやべぇ だいすきでぇすぅぅぅ (2021年9月19日 11時) (レス) id: 6f32075364 (このIDを非表示/違反報告)
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