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7時
いちおう定時だが、今日は同僚の1人がインフルエンザで休みだったから、残業になりそうだ。
「先輩、これチェックお願いします。」
「あいよー。どれどれ?...って、岩泉、お前嫁さんいんの!?」
おれの左手を見た先輩が少し驚いたように言った。
この先輩とは部署が異動になるまであんまり関わらなかったから、俺が結婚したことも知らなかったらしい。
「う、うっす、じゃなくてはい。」
「子供は?」
目ぇキラキラさせて聞いてくるな
「先々週、嫁が3人目産みました。」
「......え?まじ?」
「まじです。」
先輩の目が細くなる。
ちょっと怖ぇ。
「岩泉、今日の仕事どれだけ残ってる。」
「へ?」
「だから、お前の仕事今日の分、どれだけ残ってるんだよ。」
「あ、えっとあとは◯□会社の納品っす。」
「え、それ岩泉のだっけ?佐藤のじゃなかった?」
「今日佐藤休みなんで、」
「お前の分は終わってんのな?」
「はい。」
「じゃ、お前もう上がっていいよ。」
「はい?」
「だから、
「いや、そんなの悪いです!てか、俺のしご「佐藤の仕事だろーが。」......。」
「私の妹が子供産んだ時さ、精神的にすげえ不安定になってよ、辛そうだったんだ。
だから、まぁお前の嫁さんがそうかどうかは知らねえけど、一緒にいてやってくれや。」
「...うす。」
その先輩の働きによって、俺は暫く定時で帰れることになった。
後日
「あ、なぁ岩泉!私さ、多分お前の嫁さんと知り合いだわ。岩泉貴大くんのパパさん?だったりしたら、だけど。」
お前の嫁さん美人だな。
次週、先輩の妹の娘とウチの次男が同じクラスだった件について!(続きません)
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