俺とあいつと子猫の物語 (ページ3)

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俺とあいつの出会い　２ページ3

数日経って、ある部活中の事だ。
及川がマネージャーを探し初めてやっと「見つかったから連れてくる！」っと言って、登場したかと思えば、すぐに体育館を出て行きやがった。

他の部員達は「おおーー！！やったー！！」とか喜んでいるが、俺と花巻と松川はそんな事よりも、ある事について悩んでた。

「最近、国見の様子が変なんだよな～」

「松も気づいてたのか？」

「うん。だって、無気力の国見の顔がさらに無気力差が出ててなー」

「そうだな。俺も金田一に相談されてな.... てか、クソ川が主将なのにマネージャーの事で頭いっぱいで、国見の事を全然気にしてないのが腹立つ.... 帰ってきたらぶん殴ってやる...！」

そう、マネージャーの件も大事だがそれよりも、いつも一緒に戦っているチームメイトの国見が最近元気がないのだ。

これから、大会が近いっていうのに.... あのクソ川が...！！

なんとか、大会前までには国見をなんとかしねーと..... と、思っていた時だった。

国見が金田一の胸ぐらを掴んで、金田一を怒鳴っていたのだ。
他の部員も驚いた顔をしていた。なぜなら、いつも大人しい国見があんなに必死な顔と苦しそうに怒る顔など見た事がないからだ。

俺は、これは思っていた以上に深刻な事だったとは.... 副主将なのに...情けね....

そう思ってしまった。

しかし、今ここでくよくよ悩んでいたって、しかたねー
そう思った俺は、直に国見の所に向かった。花巻達も心配していたので、俺の後ろをついて歩く。

「国見、この前から気になってたけどよ...どうしたんだ？」

「そうだぞ！なんかあったのか？」

「俺達にも言えない事なのか？」

俺、花巻、松川の順番で国見に話を聞いたら国見は「心配かけてすみません。少し、体調が悪くて...もう大丈夫ですから」っと、謝ってきた。
国見はそう言うが、他の事情もあるのでは？っと思った。しかし、さっきの様子を見るとこれ以上、深く聞くのは余計に悪化しそうなので、そうかっと言って俺達はさろうかと思ったら国見が俺を呼び止めてこう言われた。

「すみません。やっぱし、少し気分が悪いので外の空気を吸ってきてもいいですか？」

やっぱし、なんかあんだな....

俺は「おう。いいぞ」っと言ったら、ありがとうございますっと、言って体育館を出てっていった。
その、さって行く国見の後ろ姿は、何処となく寂しい感じだった。

やっぱし、及川を後で２倍でぶん殴る決意をする俺だった。