俺の為の会 ページ20
あの夜から、俺と夏目の言い争いは日に日に酷くなって行く。
俺が何か言えば、夏目も言い返してくるし、廊下ですれ違えば、睨み合いが始まる....
それを見ている及川達も、どうしてそこまで言い争うのか不思議がっていた。
部活以外の３年達も夏目は良い人だし、どうして岩泉はそこまで嫌いなのかっと言われる。
及川いわく、夏目は男子にも女子にも人気らしく、
夏目を嫌いな人は岩ちゃんくらいじゃない？っと言われた。
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そんなある日.....
「はい！皆、集まったね〜」
「どうした及川。俺達の昼飯に１.２年を呼んでさぁ〜」
「及川、昼休みに１.２年巻き込むなよ！！」
いつも屋上で３年だけで昼飯を食べるのに、
なぜか今日は、１.２年がここに昼飯を持ってきて集まっていた。
すぐ隣にいる国見に聞くと、及川がメールで呼び出したらしい。
すると、突然....
「はい。これから、岩ちゃんの為に皆でなんでもいいからAの話をしよう！の会を始めます！！」
及川が俺の為にっとか変な会を始めます！っとか言ってきた。
「はぁ！？クソ川、お前何言ってるんだよ。俺の為とか、別にそんないらねーから！！てか、なんで夏目なんだよ！俺が嫌いな奴の話とか嫌がらせかよ！！」
「違うよ！本当は、Aをここに連れて岩ちゃんと少しは仲良くなってもらおう会！だったんだけど、Aが『岩泉いるなら行かない』っていうから、急遽岩ちゃんの為の会に変えたんだよ！」
そう言いながら、ぷんぷんっと怒る及川に俺はこんな事する意味がわからなかった。
「余計なお世話だ！！ わりーな、貴重なお昼休みを.... 国見達、帰っていいぞ」
「ちょっと、勝手に帰らさせないでよ！！てか、ここまで岩ちゃんの為にした及川さんに感謝じゃないの？」
「はぁ？悪いが、おめーにバレー以外の感謝はした事ねーよ！！むしろ、いい迷惑だ！！」
「ぐぬぬ...！！ そんな事言われたら、言い返せないじゃないか！岩ちゃん、いつもありがとう！！」
「馬鹿、急に何言ってるんだよ！このクソ川が、あたりまえだ！！」
「なんか、話がそれてきてるな」
「金田一、スルーでいこう」
俺と及川のなんか、いい感じ？の話にこの空気どうするの？っと顔をした１.２年の悩みを、ある２人の一言でさっきまでの空気に変わった。
「及川達、その変な友情はいいから本題に入ろうぜ〜」
「そうだな！岩泉の為にAの魅力を話そうぜ〜」
花巻と松川の声で、その話が始まった.....
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作者名：アルテミス | 作成日時：2016年8月24日 4時
