愛の言葉を貴方に ページ44
〜近藤side〜
「次で最後のミッションとなります!愛の絆で頑張って下さいねー!」
イルカを見つけるミッションから始まり、クイズに答えたり、いきなりスポーツを始めたり、海に関するダジャレを言ったりなど、面白くも斬新なものばかりで、正直体力的に限界だ。
最後のミッションが過激なものではない事を祈りながら、係員の方を見る。
「最後のミッションは、シンプルにいきましょう!
叫べ!響かせ!愛のプロポーズ!!」
『………え?!』
ちょっと待って、今から棄権出来ないかな?!
出来ると言って、ねえ!!
よりにもよって、思わず現実逃避したくなる程、破壊力のあるミッションが来てしまった。
確かに体力的には問題無いが、精神的には問題大有りだ。
「では、端から順にいきましょう。最初は、こちらのラブラブなお2人から!」
「うわーマジかー!」
「頑張ろう、はるるん!」
端から着々と進んでいき、遂に俺達の番が回って来てしまった。
恐る恐る前へ出て、がちがちの状態で身体を向き合わせた。
ここで、問題が起きた。
言う事を何1つ考えていない。
先程まで、如何しようと動揺していた所為で、何を言えば良いのか、さっぱり分からない。
そう頭を回していた時、隣から想像もしなかった言葉が聞こえてきた。
「今までも、これからも…大好きです。」
そう、Aさんが言ってくれたのだ。
俺に"大好き"と、こんな大勢の前で、俺に愛の言葉をくれたのだ。
俺の方を向いて見つめている彼女に、思わず釘付けになった。
俺を見つめる潤んでいる瞳、いつもの優しい表情、まだ熱が引いていない頬──。
そんな彼女を見ていたら、さっきまで口に出来なかった一言が、あっさり口から零れ落ちた。
「お、俺も大好きです!」
勢いで彼女の手を取った瞬間、その場から盛大な拍手が送られた。
その後、ふらっとしたAさんを抱え、俺達の愛のプロポーズは終了した。
数分後、イベントの一切が終了し、2人で並んで帰宅となった。
最初のミッションで見つけたイルカは、各自お持ち帰りという事で、お互いに1つ持って帰る事に。
大きいイルカは、更なる活躍を期待し寄付した。
あの時Aさんは、勢いで言ったらしく、緊張が解けて気が抜けたのだろうと言われた。
起きた後、散々謝られ、漸く帰宅だ。
「これ、妙に渡そうかな。」
「ええ〜そんなあ!」
「ふふっ、冗談ですよ。」
こんな悪戯笑顔も、ありだな。
そう思いながら、帰路に着く。
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アルナ(プロフ) - ハニーさん» 返信遅くなってすみません。こちらにもコメントありがとうございます!最近色々なアニメに目移りしておりますが、近藤さん愛だけは健在です! (2019年1月13日 21時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 近藤さん大好き(*≧∀≦*) (2018年11月11日 9時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 黒にゃんさん» 遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます。私も同意見です笑 最近私情でなかなか書けないのですが、これからも見てやって頂けると幸いです。是非これからも、宜しくお願いします! (2018年9月8日 21時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - いい話ですね。近藤さんには幸せになってほしいです! (2018年8月31日 7時) (レス) id: 77c8698518 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。どの話を選んでも、和んで頂ける様に頑張ってます!これからも作者共々、宜しくお願いします!私も銀魂2観たいなー笑 (2018年8月21日 22時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルナ | 作成日時:2018年6月23日 16時