正式な交際 ページ40
〜近藤side〜
今日は、柄にも無くうきうきしていた。
普段あまり着る事の無い、プライベートの袴を着て外へ出た。
テンションが高揚し過ぎて、浮いてしまうのではないかと思ってしまった。
目的の場所へ着くと、俺の愛しの人が待っていた。
「Aさん、お待たせしました!」
「いえ、私も今出たところです。それじゃあ、行きましょうか。」
そして、久々のペアルックに口元が緩みながらも、並んでゆっくりと歩き出した。
そう、今日は2回目の正式なデートなのだ。
1回目は、温泉旅行に行った時だ。
勿論、あれから1度も会っていない訳ではないが、デートと言われるとまた別もので、それを1つの言葉で表すのは難しい。
ちゃんとデートとして誘った事は今回が初めてと言っても良いかも知れない。
1回目も1回目で、温泉旅行というのが第1だったし。
そういう事も踏まえ、いつもと思考を変えて、水族館を提案したという訳だ。
あの遊園地の近くに、新しく出来たらしい。
お陰で遊園地共に繁盛しているそうだ。
隣に居た彼女が、楽しそうにチラシを眺めているのを見ようとすると、目が合ってしまった。
お互いに勢いで目を逸らしてしまったが、すぐさまAさんが話を振ってくれた。
「こ、このシークレットイベント、何をするんでしょう…」
「そ、そうですね。でも、男女のペアのみ参加可能というのは妙ですよね…」
そこが如何しても気になっていた。
行く数週間前に、同じチラシを見て予習をしようとしていたのだが、そのシークレットイベントだけが分からず、大きな穴がぽっかりと残ってしまった。
それ以外の所はしっかり予習したが、結局いつもと同じく、その場任せになってしまいそうだ。
「でも、凄く楽しみです。」
そう言って、俺の顔を見てにこっと笑った。
普段大人びている彼女が、本当に稀に見せる子供の様な無邪気な笑顔に、いつも胸を締め付けられる。
その笑顔が、本当に楽しみにしていてくれた事を教えてくれる。
そう思ってくれているのが…俺と同じ気持ちなのが、とてつもなく嬉しい。
「俺も楽しみです!」
そう言って、お互いに笑い合った。
そんな身近な幸せを噛み締めながら、再び水族館へと歩き出した。
284人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルナ(プロフ) - ハニーさん» 返信遅くなってすみません。こちらにもコメントありがとうございます!最近色々なアニメに目移りしておりますが、近藤さん愛だけは健在です! (2019年1月13日 21時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 近藤さん大好き(*≧∀≦*) (2018年11月11日 9時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 黒にゃんさん» 遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます。私も同意見です笑 最近私情でなかなか書けないのですが、これからも見てやって頂けると幸いです。是非これからも、宜しくお願いします! (2018年9月8日 21時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - いい話ですね。近藤さんには幸せになってほしいです! (2018年8月31日 7時) (レス) id: 77c8698518 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。どの話を選んでも、和んで頂ける様に頑張ってます!これからも作者共々、宜しくお願いします!私も銀魂2観たいなー笑 (2018年8月21日 22時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アルナ | 作成日時:2018年6月23日 16時