検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:124,634 hit

門前で ページ17

〜貴方side〜


「なあ...そろそろ入ったら?」

「じ、自分でも分かってはいるんですが...」


現在、私は万事屋へ依頼し、ある場所へ来ている。

それは...


「"彼氏の家"っつっても、所詮男だらけの場所だぞ。そんな緊張しなくて良いって。」


真選組の屯所だ。

場所は勿論知っていた。というより、交際する前から近藤さんに教えて頂いていたし、来ようと思えばいつでも来られた。
だが、いつも近藤さんが我が家を訪ねて来てくれていたので、行く余地がなかったのだ。

つまり、今日初めてここを訪れたのだ。

だから、先程からずっと緊張しっぱなしで、かれこれ10分程、門の前で立ち尽くしている。


「それに、初めて来た訳じゃねぇだろ?だったら、尚更緊張してる方が変だって。」

「そ、それが……」


そこで銀時さんに、一度も訪れた事が無い事を伝える。すると案の定、彼は見たことない程驚いた顔をしていた。


「マジかよッ!!逆に凄ェわ!!…でもよ、渡してェモンあるんだろ。」

「は、はい...」


そう、ただ私から会いに来ただけではない。
今日は、日頃の感謝を伝えに来たのだ。

いつも私の為に体を張ってくれているあの人にと思い、プレゼントを渡しに来たのだ。


「だったら、頑張ろうぜ。な?」


そう言って、彼は私の頭を優しく撫でた。
神楽ちゃんや新八の様に、この人の前では、私も子供と変わらないのだろう。


「ありがとうございます、銀時さん。…行って来ます。」

「おう、頑張れよ。」


もう一度姿勢を正し、門の前に立つ。
ゆっくり、ゆっくりと深呼吸をした。

そして改めて、門全体を見渡す。

一歩足を前に出した瞬間、先程の緊張が舞い戻り、思い切り足を引いてしまい、最初よりも門から遠ざかってしまった。


「何で最初より遠ざかってんだァ!!」

「ご、ごめんなさい...!冷静になって考えたら、緊張が戻って来てしまって…」


落ち着け私...落ち着け私...
そう心の中で自分を宥めても、一向に治らない胸の鼓動。

困り果て、同時に焦り始めた私の耳に、ギィーと門が開く音が聞こえて来た。


「あら、珍しい顔が見えますねィ。」

「おお、丁度いいところに。」


聞き覚えのある声が聞こえ、門の方へ目をやる。
門を開けたのは、沖田さんだった。

親しい人→←地球の女



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
284人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 近藤勲   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アルナ(プロフ) - ハニーさん» 返信遅くなってすみません。こちらにもコメントありがとうございます!最近色々なアニメに目移りしておりますが、近藤さん愛だけは健在です! (2019年1月13日 21時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 近藤さん大好き(*≧∀≦*) (2018年11月11日 9時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 黒にゃんさん» 遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます。私も同意見です笑 最近私情でなかなか書けないのですが、これからも見てやって頂けると幸いです。是非これからも、宜しくお願いします! (2018年9月8日 21時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - いい話ですね。近藤さんには幸せになってほしいです! (2018年8月31日 7時) (レス) id: 77c8698518 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。どの話を選んでも、和んで頂ける様に頑張ってます!これからも作者共々、宜しくお願いします!私も銀魂2観たいなー笑 (2018年8月21日 22時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アルナ | 作成日時:2018年6月23日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。