【銀魂】志村家長女が、真選組局長と結ばれまして。【近藤勲】

お騒がせな地球の親子 ページ11

〜貴方side〜


今日は久し振りに、新八と共に万事屋に来た。
とは言っても、今日は仕事は無いらしい。

実は今日まで、宇宙での仕事があったのだが、
想定していたよりも早く済んだので、昨日のうちに帰ってきたのだ。


『おはようございまーす』


…変だ。
新八だけの時は分からないが、私となら、例え寝てても、神楽ちゃんから何かしら返事がある。

新八も不思議に思ったらしく、急いで中に入り、2人の名前を呼んだ。


「銀さーん！僕ですよー！何処ですかー！」

「神楽ちゃーん！私だよー！」


返事は無い。
一体、何があったんだ...


「ね、姉さん、どうしましょう？！」

「取り敢えず、お登勢さんに報告しよう。その後、2人で手分けして探そう！」

「はいッ！！」


2人で階段を勢いよく駆け下り、《スナックお登勢》の入り口を、ガラリと開けた。


「こんな朝っぱらから何の用…って、新八とAかィ。どうしたんだィ。」

「大変ですお登勢さんッ！！銀さんと神楽ちゃんがッ！！」

「銀時と神楽なら、ここにいるよ。」

「え？…あ、」


よく見ると、2人がカウンター席で寝ている姿が見えた。
本当の親子の様で、とても微笑ましいのだが...


「真夜中に急に来たんだよ。入った瞬間寝ちまったけどね。」

「そうだったんですか...にしても、これ以上無い程幸せな顔してるね。」

「本当だ。全く、2人してどんな夢見てんだか。」


凄く焦った...普通に心臓に悪い...

我が子を叱る親の気持ちになりながらも、2人の背中に毛布をかけた。


「さて、2人が起きる前に、朝食作ろうか。」

「そうですね！」

「なら、ここ使ってくれて構わないよ。」

「ありがとうございます。」


そして、起きた時の2人の顔を想像しながら、調理に取り掛かった。

5人の朝→←雨は真実を示す

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す