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斬島*パフェ(1) ページ39

「斬島!実はお願いがあって…」
「どうした?」
「『この世』でカップル限定で食べれるパフェがあるんだよ〜、付き合ってくれない?」
「それはいいがどうして俺なんだ?」

「いや〜それが特大パフェでさ、すごいおいしそうなんだけど…佐疫や抹本は多すぎて多分食べきれないだろうし、谷裂は誘ったら鍛錬に誘われそうだし、田噛は面倒くさがるだろうし、木舌はお酒もついでに〜とか言って呑みそうだし(帰りがめんどくさい)、平腹は論外」
「ふむ、なるほど。大丈夫だぞ。今日は非番だし」

斬島は快く承諾してくれた
……まぁ、さっきの理由は適当で、斬島が好きだから誘ったんだけどね

「じゃあ準備してくるから30分後、玄関で!」
「あぁ」


…よく考えたらデートじゃね?


____

「お待たせ!」
「あぁ。じゃあ行こう。」


メイクは普段通り。服はいつも着ないようなスカートを履いてみた。…少し短い気がするが、このくらいなら大丈夫だろう。

電車で向かい、お店に着く

「あ、あのさ…一応カップルの照明として手を繋ぐんだけど…いい、かな……」
「あぁ、大丈夫だ。」

そう言って斬島は手を繋いでくれた。
それも、恋人繋ぎで。

やばい、好きな人とこんな形で手を繋げることになるとは。めちゃくちゃ手汗かいてる気がする。しかも顔も熱い。
緊張しながらも、お店に入る。

店員「いらっしゃいませ!ご注文はいかがなさいますか?」
「あ、この特大スペシャルパフェで…」
店員「来店時に手を繋いでのご入店でしたのでお客様はカップル様でいらっしゃいますね!ご用意致しますので少々お待ちくださいませ!」

そう言って店員は下がっていった。
カップルと言われて頬が緩んでしまう。

しばらくして、パフェがきた
想像してたのとより、5倍でかい。全長40センチはありそう

「す、すごい!」
「…美味そうだ」

普段無表情の斬島も目をキラキラさせている。

「斬島、いけそう?」
「あぁ、こんな美味そうなものが目の前にあって、食べ切らない選択肢はない。いただきます」
「私も!いただきます!」

私も斬島も手を進める。
色んな種類のアイスにフルーツ、クッキーやチョコ菓子、そしてこれでもかと絞られた生クリーム。
それを口に入れる。
…幸せだ。

斬島の方をちらっと見ると、斬島ももぐもぐと食べ進めている
無表情のままだが、子供みたいに口いっぱいに頬張っていてめちゃくちゃ可愛い。
…誘ってよかった

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作者名:ある人 | 作成日時:2021年1月15日 0時

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