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木舌*酔い(2) ページ38

「なっ…!なに言ってんのよ!!」
「赫坂、顔真っ赤」
「お、お酒呑んでるからでしょ!」

木舌に言われたことを隠すように残りを一気に呑んでしまった

「おー、いったね」

……しまった。酔いが早く回る。

「…赫坂大丈夫?水持ってこようか?」
「…うん」

そういえば調子に乗って、今日はリキュールを多く入れすぎてしまったのを今思い出した。
体が熱くなり、クラクラする。

「はい、赫坂お水」
「…ありがとう…」
「あっ、零してるよ」

私は木舌からもらったお水を飲んだつもりだが、見事に一滴も口に入らずドボドボと制服に零してしまった。

「ごめん…」
「ねぇ、大丈夫?そんなリキュール入れたの?」
「んー…」
「…水、飲ませてあげようか?」
「…うん」

…うん?

飲ませるって、どういう意味だ?って思った時には遅かった。


木舌が自分の口に水を含み、それを私に口移しをする。

…あれ?私今木舌とちゅーしてる…?
頭がぼーっとしてわからない
あぁ、今日は相当酔っている。

「…ぷはぁ…」
「…っ、、赫坂、そんな顔しないで」
「んぇ…?」
「そんな顔されたらおれ、手出しちゃうよ?」
「…?」
「…部屋、戻ろうか。だっこするよ」
「…ん」

木舌が運んでくれるっていうのを理解すると一気に睡魔がきてそこからはなにも覚えていない。

「…赫坂
寝ちゃった?
…次同じようなことあったら、本当に手を出しちゃうからね」

木舌がなにか言ってたが、私には理解が出来なかった
_____
「…頭痛い」

次の日目が覚めて二日酔いの頭痛で頭を抑える。
今日が非番でよかった
まずい、昨日のことほぼ覚えてない。
木舌が関節キスでからかってきた辺りは覚えてるが、その後は全く覚えてない。
木舌に聞いてみよう

「あ、木舌…おはよう」
「おはよう。大丈夫?」
「…めちゃくちゃ頭痛い。」
「だろうね。めちゃくちゃ酔ってたよ」
「私なんかしてた?」
「…覚えてない?」

頷くと木舌はうーんって顔をして

「覚えてないなら忘れたままでいいんじゃない?」

とヘラッと笑った

「…その言い方だとなんかしたでしょ、言って」
「じゃあ次また飲む日にでも」
「それじゃあ意味ないでしょ!!」
「ただ関節キスでからかったら赫坂が一気飲みして寝ちゃっただけだよ。何もしてないよ」
「…ほんとに?」
「うん」
「…じゃあいいや」
「…赫坂」
「ん?」
「昨日は楽しかったよ。でも次は自分のキャパ考えてね」

木舌はそう言って、何故か私の唇に人差し指を当てた。

斬島*パフェ(1)→←木舌*酔い(1)



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作者名:ある人 | 作成日時:2021年1月15日 0時

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