13*黒尾さんちにお泊りします ページ14
バレーのあと銭湯に行き、フルーツ牛乳をのんだり、無駄に長い男衆を待ちながらマッサージチェアに揉みほぐされた。
湯上がりすっぴんなのだが、化粧をするか悩む。すっぴんだと徹と本当に似てる。
「じゃあ今日はここで一旦解散だな」
大男6人プラス私とやっくんを泊めるのは親御さんも大変だろうと、各自引き取られる形で音駒それぞれのご自宅にお邪魔することになった。
私は徹とてっちゃんのお宅に行くことに。
「俺んち、ここから電車で行かなきゃないけどバスのがいい?」
「私は迷子にならないようにてっちゃんについて行くので、帰りやすい方で!」
「俺もクロちんに付いて行きます。」
「りょーかい。そんじゃ迷子にならんように二人共手繋ぎます?」
ニヤニヤと差し出された両手に徹も私もそっと繋げば、てっちゃんはケラケラ笑う。
流石に徹は離したけど、迷惑掛けられないから私は繋いでもらったまま。
…東京は乗る電車もいっぱいありすぎて、改札も各線で違う。
「東京こわい。次は夜行バスでこよ?」
「まっつん居たから来れたけど、俺とA二人だと難しそうだよね」
田舎っぺ丸出しな私達を気にもせず切符を2枚買ってくれ、颯爽とICカードで改札を抜けてくから二人で(おぉ…)ってなってた。
わ、私達だって仙台でなら定期でピッて電車に乗れるんだからっ!
乗り込んだ電車は仕事帰りのサラリーマンが多く、満員電車こわ…
それを察したのか二人に壁を作られ、その中で守られ、車窓から流れる街並みに目を向けた。
「都心は高いビルも多いけど、少し走ると宮城の街中とあまり変わらないね」
「郊外なんてそんなもんでしょ。もうちょいで着くから狭いのちっと我慢してな」
「…徹は一応男だから良しとして、親御さん的に女の子泊めるのは大丈夫なの?しかもこんなに可愛い子だよ?」
「家はじいちゃん、ばあちゃんと暮らしてて、父親も帰宅遅いから心配は要らない。寧ろばあちゃんなんかはAちゃんの写真見せたら会うの楽しみにしてたくらいだな」
お母ちゃんは居ないのかな?そう思うも各家庭事情はあるから口にはせず。
お邪魔させてもらうから、お行儀よくしようと徹と頷きあった。
電車を降りて少し歩くと辿り着いたお家。
「ただいま。おいかー君達連れてきたよ」
「あらあらあら、本当に別嬪さんと男前な子ね!
遠くから来てくれありがとうねぇ。ゆっくりして行ってね」
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モカ(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます🩷全部読んで貰えて嬉しいです!映画見たら再熱して久しぶりに帰ってきました😄もだもだしてる恋愛話になりますが、お付き合い頂けると有り難いです✨ (3月4日 20時) (レス) id: 82c75c460a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 文章がおかしくなってしまいすみません🙇♀️陰ながら応援しています!! (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - コメント失礼します。モカ様のHQの作品に魅了されて2、3年前にすべて読破しまして、見覚えあるタイトルに惹かれて拝見したらモカ様の作品でとても驚きました ; ; 今作も大好きです😽💖 (3月4日 18時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2024年2月28日 10時