流星の絆III

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コンコンッ


「はーい。」


急いで涙のあとを消して、口角を上げる。


神山「A・・」


「ともっ！ほらみて〜ちゃんと右目見えてんねん！」


望「っ、ほんま！？」



「せやで〜のん！待ちくたびれたわ！暇やから遊ぼうや！」



流星「俺も俺も〜」



濱田「俺も！」




・・・みんな、ごめんな。




目、赤いの知ってる。



無理して笑ってくれてんのもわかってる。



でも今は、もうちょっとだけ、付き合って。



まだ、覚悟ができてへんから。



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望「また負けた〜」


。。。。。


淳太「A。・・そろそろええか？」


「・・ん。」


照史「先生から言われたこと、話すな。」


「・・ん。」


もうすぐや。みんなとお別れの時間。


こんな状態でジャニーズできるわけない。


自分のこともまともにでけへんのに、ファンのみんなを元気づけることなんてする資格ない。




神山「その前に、目、霞んできてるやろ？」


「えー？」


流星「嘘ついたらあかんで。」


「霞んできてます。」


さっきまで見えてたのに。


とたんに空白になっていく右側。


濱田「俺、ずっとAの右側におるからな？手、握っとくから。」


何もなくなった右側にそっと触れた温かい温もり。


「濱ちゃん・・ありがと。」


それだけで、これからつきつけられる現実も少しは受け止められる気がした。

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