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冬休みが開けて
1月の下旬。
寒い寒い、と連呼するJKのスカートは
夏と同様に短いまま。
そう思ってる
私のスカートも短くて
下には黒のタイツを履いている。
先生との放課後の時間は続いたまま
オレンジ色だった教室は
月日が経つにつれて、暗くなり
教室の電気だけが明るく光ってた。
「あと、一ヶ月で卒業式やなぁ」
隣で章大が
ダルそうに机に突っ伏してる。
「だね…あっという間だよ。」
そう、あっという間。
卒業式が近いって事は
先生の結婚式も近いって事。
きっと、すぐなんだろうな。
先生のタキシード恰好いいのかなとか
私が隣並べたならいいなとか
やっぱりそんな事ばっかり考えてる。
「………A、やっぱ告白するん？」
「……するよ、笑」
思いは、変わんないから。
告白は、する。
振られても、振られる覚悟なんかできてる。
「そっか…頑張ってな」
章大は、前より
先生と私の事応援してくれてる気がする。
分かんないけど、
すごく嬉しい。
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．
．
「あと少しで卒業じゃん。笑」
昼間の章大と同じような事を言って
先生は私の机に顎を乗せる。
「そーですねぇ…」
結婚の話は、あんまり出さないようにする。
「一ヶ月なんかあっという間だねぇ」
「先生、さみし？笑」
「……ちょっとね、笑」
寂しくねぇよ、って言葉を期待してたのに
くしゃっと笑った顔で
私の頭を撫でられる。
ずるい。
こんなに、私の事好きにさせる。
もっともっと。
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作者名：ちゅら
| 作成日時：2016年8月30日 0時
