大野先生。 (ページ2)

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高校2年生の冬。

修学旅行で

付き添いの先生として来た中の1人が大野先生。

なんでだっけ。

せっかくの修学旅行で友達と喧嘩しちゃって

ホテルの部屋も面白くなくて

部屋から出て、1人で風に当たってた時

大野先生が来たんだ。

その時、なぜか無言で隣に座ってきたんだよね。

冬の夜、外出てきて

絶対寒いはずなのに

私の隣にずっと座っててくれて。

「大野先生……？」

「んー？」

「なんで……隣座ってきたんですか？寒いですよ」

「おめーも寒そうじゃん。笑
1人で寒いより、2人で寒い方がいーじゃん」

あぁ、この人馬鹿なんだ。って本気で思った

1人で寒いより、2人で寒い方がいいって…

どういう意味なの。笑

その時の会話はそれだけ。

どっちも無言で寒い中座って、

部屋に戻ったのは、多分、12時は回ってたと思う。

次の日、2人とも

風邪気味で観光したっけ。笑

その時から

大野先生に目が行って

いつの間にか、恋してた。

本気で、恋してた。

先生のくせに、と思ってたタバコも好きになってて

数学も、先生のためなら頑張れた。

私って、単純かも。

先生と生徒なんて関係ない。

私は、いつでも先生に本気で恋してる。

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