人狼ゲーム弐～美狼(びろう)祀りの最期～ (ページ34)

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大野君は彼の正体をまるで知っているかの様に必死に止めている

…かと思えば二宮君は自分達が優位に立つ為に相葉君を生贄にしようとしている

暫く2人の間で言い争いがあった後、相葉君が生贄になった

生贄の井戸に行くと二宮君が相葉君に感謝の言葉を言っていた

でも、その時の彼の感情が読めなかった

彼は演技が異常に上手いから本心なのか演技なのか…

暫くして生贄の儀式も終わり、皆が家に帰るのを後ろの方から見ていると俺の後ろに彼女と大野君と大倉が居るのが見えた

一瞬、気にはなったが無視して家に帰る事にした

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午前零時―

N.Kside―

いつもの時間が来た

さて…今日は誰を殺りますかね…

にしても…安田の奴、遅いですね…

…なんて思っていると彼が来た

章「二宮君すいません。
色々考えてたら遅くなりました。」

和「まぁ良いです。
で、今日はどうしましょうか。」

章「あの…。
二宮君は相葉君にさっき「ありがとう」って言ってましたけど…あの言葉は本心ですか？」

和「……さーあね？
でも1つ言えるのは俺、彼には投票してません。
俺は大野さんを生贄にするのが目標ですから。」

章「そうなんですね…。
後、二宮君…。
ずっと餌食に目星付けてなかったですけど大倉とかどうですか？」

和「大倉を餌食に？
どうして彼なんですか？」

章「俺、アイツが今、何故か憎いんです。
彼女を取られたみたいで悔しくて…。」

和「貴方の諸事情ですか…。
後、私からも1つ良いですか？」

章「はい。
二宮君の意見も聞かせて下さい。」

和「ありがとう。
取り敢えず喰うのは後で相談するとして…。
先に内容だけど…守護者だと思う人だけ逆に残したいんですけど駄目ですかね？」

章「……えっ？
そうなると大野君と彼女を残すって事ですか？
何で守護者を残す必要なんか…。」

和「この祀りはそろそろ決着が着きます。
向こうも手を組んでいると考えたら俺達を攻めてくるのは間違いありません。
また守護者は守護者を守る事になる。
そうなれば生贄は出せても餌食を出す事が出来ません。
生贄でも負かそうと思えば出来ますが、ただそれなりの頭が必要になってくる。
だから俺は先に村民を殺ろうと考えています。
向こうも村民は犠牲にするしかないと思ってるでしょうし…。」

章「確かに後、少しで勝敗が決まる。
でも守護者同士が協力し合うなんてよくそんな事。
けど…二宮君が言うなら…。
じゃあ次の餌食は誰にするん？」